君はどの大学を選ぶべきか[電子版]2026年度版

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の卒業者が短大へ、大学の卒業者が大学へ再入学することも可能です。大学の中退者が大学の2年次または3年次に、短大の中退者が短大の2年次に転入学することもできます。ただし、編入学・再入学・転入学の可否、編(再・転)入学年次、既修得単位の認定などの取り扱いは、大学・短大によって異なるため、事前に希望する大学・短大への確認が必要です。■4つの授業方法❶印刷教材などによる授業印刷教材などによる自学自習と与えられた課題の学習成果を報告(リポート)し、添削指導を受けます。学習を終えた科目は試験を受けて、合格すると単位を取得できます。卒業までの学習のうち、約4分の3がこの方法で行われます。❷放送授業放送(ラジオやテレビ)を利用する授業方法です。放送大学では、テレビとラジオを利用して授業を行っていますが、私立大学でも一部の大学で放送授業を実施しています。また、放送大学の単位互換制度を利用して、放送大学の授業科目(放送授業)を履修して修得した単位をその大学の単位として認定する大学・短大もあります。この場合、最大10単位(短期大学では5単位)までが面接授業によって修得した単位として認定されます。❸面接授業(スクーリング)一定の時期に面接授業(講師との直接の対面授業)が行われます。卒業のためには、大学では30単位以上、短大では15単位以上を面接授業で修得しなければなりません。これは、卒業所要単位の約4分の1に相当します。❹メディアを利用して行う授業ICT(情報通信技術)の発達により、「メディアを利用して行う授業」としてテレビ会議式の遠隔授業やインターネットなどを利用した授業も実施されています。これらの授業で修得した単位は、面接授業によって修得した単位として代替することもできます。科目によってはインターネットなどを通じて、リポートの受付や単位修得試験(科目試験)などを行っている大学・短大もあります。■充実した指導体制印刷教材などによる授業だけでは孤独な学習に陥るため、学生一人ひとりが学習への意欲を持ち続けるために、学習指導や学習相談も重視されています。・機関紙(誌)などによる指導学習指導書や機関紙(誌)を通じて、学習指導が行われます。学習者個々の指導では手紙形式や電子メー642ルによる質問・相談の受付、回答も行っています。・教職員による直接指導印刷物での指導には限界があるため、教職員による面接指導や相談が行われています。大学の窓口はもちろん、地方諸都市に教職員を派遣して指導や相談が行われます。特に、科目試験実施の際に行われています。・学習グループ活動各大学・短大の学生は、地域ごとに学習グループを組織して、学習上の議論や悩みを交わし、学習活動や相互の親睦のために活動しています。こうした活動に教職員を派遣して、学習指導に手を貸し、教員と学生の合宿ゼミなども行われます。・その他の指導体制積極的な指導や相談が行えるように、体制を整えています。各大学・短大では、学習指導室や相談室の設置、指導員・相談員の配置など、学生との接触を図るようにしています。また、通信教育の卒業生や在学生が学習経験を生かし、後輩の学習相談に応じる体制をとっている場合もあります。■卒業大学の場合は4年以上在学し124単位以上、短大の場合は2年(または3年)以上在学し62単位以上を修得する必要があります。また、大学では124単位のうち30単位以上(大学によって異なる)、短大は62単位のうち15単位以上(短大によって異なる)を面接授業によって修得しなければなりません。ただし、途中年次への編(再・転)入学者は、在学年数が短縮され修得単位が軽減されます。卒業前には卒業試験を実施する大学・短大が多く、卒業論文や総合面接試問に合格して大学・短大卒業となります。卒業することで、大学では学士、短大では短期大学士の学位が授与されます。卒業時期は、毎年3月と9月の2回ですが、卒業式は前年9月の卒業者を含めて、3月のみに行う大学・短大が多いようです。大学通信教育で取得できる主な資格◇資格…教員免許、保育士、学校図書館司書教諭、図書館司書、社会教育主事、博物館学芸員、測量士補、社会福祉主事、児童指導員、情報処理士、知的障害者・身体障害者福祉司、心理判定員、認定心理士など◇受験資格…社会福祉士、精神保健福祉士、建築士(一級・二級)、公認心理師、登録日本語教員など※取得できる資格は、大学・短大により異なります。詳細は各大学・短大に確認してください。


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