君はどの大学を選ぶべきか[電子版]2026年度版

全国の主要国公私立大学・短大を網羅。新設学部・学科からユニークな施設設備まで、各大学の最新情報をコンパクトに紹介しています。キャンパスライフや取得資格、就職状況、入試方式など気になる情報も満載。 興味ある大学・短大のパンフレットをまとめて請求できる「パンフレット一括請求サービス」にも連携しています。


>> P.90

大学改革最前線甲南大学甲南学園は1919(大正8)年に創立された甲南中学校に始まり、100年を超える歴史があります。学園創立者・平生釟三郎(ひらおはちさぶろう)が掲げた建学の理念「各人の天賦の特性を伸長させる人物教育の率先」は、1951(昭和26年)開学の甲南大学にも脈々と受け継がれています。8学部15学科1学環(2026年度設置構想中含む)と大学院4研究科を擁する総合大学でありながら、学生数約9,000人という「ミディアムサイズの総合大学」の特長を生かし、多彩な学部の学生が自然に交流し融合する環境を生み出しています。次の100年における新たな伝統を創造するため、「KONANU.VISION2025」のもと、さまざまな改革を推進しています。大きく変化する今後の社会で必要とされているのは、社会課題の解決に貢献するイノベーション人材です。企業からも理学と工学の融合が注目されており、課題解決能力をもつ人材が求められています。そこで甲南大学では、理系学部・研究科全体を進化させる取り組み「進化型理系構想」を始動。この取り組みでは、次世代の科学技術を牽引し、社会課題の解決に貢献する高度理系人材の育成をめざします。その中心となるのが、理工学部の進化です。2026年4月に、理工学部の学科新設・改組を行い、現在の3学科体制から「環境・エネルギー工学科※」「宇宙理学・量子物理工学科※」「物質化学科※」「生物学科」の4学科体制へと進化させます(※設置構想中。設置計画は予定であり、内容が変更となる可能性があります)。それぞれの専門領域で、理学(基礎)+工学(応用)の学びを通じて、研究開発に貢献できる人物の育成を強化します。新設する環境・エネルギー工学科では、次世代につなぐグリーン社会の実現に貢献する環境、エネルギーおよび資源に関連する産業において、技術者・研究者として他者と協力しながら先導的な役割を担える人材を育成します。宇宙理学・量子物理工学科では、物理の素養と量子技術の専門性を身につけます。宇宙観測や量子コンピュータは、次世代の科学・工学を支えると注目されている分野です。宇宙産業や半導体産業に加え、通信・医療・交通・金融など、理工系の枠を超えた幅広い分野で活躍できる人材を育成します。物質化学科では、次の世代の豊かな暮らしを支える「ものづくり」のために、物質に関する専門知識・技術を化学と応用化学の両面で身につけ、化学が関わるあらゆる理工系化学分野で活躍できる人材を育成します。生物学科は、生物環境、生物多様性のプログラムを強化します。多様な生物に触れながら、楽しく最先端の生物学の知識とバイオテクノロジーを身につけ、研究開発力のある理系人材を育成します。一方、知能情報学部では、2024年4月に甲南大学デジタルツイン研究所を設置しました。サイバー・フィジカル融合であるデジタルツイン社会に求められるAI、XRロボット技術を研究し、教育への還元と社会への貢献を目指します。「進化型理系構想」で次世代の科学技術を牽引する人材を育成進化型理系構想で社会に貢献する理系人材を育成進化型理系構想(理工学部)現在理工学部物理学科生物学科機能分子化学科2026年度以降(設置構想中)理工学部宇宙理学・量子物理工学科環境・エネルギー工学科生物学科物質化学科


<< | < | > | >>