>> P.86
大学改革最前線関西大学AIやデータサイエンスの知見を専門的に駆使できる人材不足が課題となる中、関西大学では2021年から全学部の学生を対象に実践的なスキルを学ぶ「AI・データサイエンス教育プログラム」を開講。このプログラムは、文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(MDASH)」のリテラシーレベルと応用基礎レベルの認定を受けており、社会が求める高度かつ実践的なスキルを着実に養っています。このほか、ビジネスデータサイエンス学部をはじめとする各学部では、独自のプログラムも展開しています。社会を見つめ、変化に挑む。「考動」する関大人が世界を拓く。2025年4月、吹田みらいキャンパスにビジネスデータサイエンス学部を開設しました。経営学・マーケティングなどのビジネス分野とAI・ビッグデータなどのデータサイエンス分野の双方を、アクティブラーニングを交えつつ学ぶ、実践志向のデータサイエンス教育を展開。教員には国内屈指のデータサイエンティストらを起用し、企業との連携で実際のデータを活用した課題解決に取り組むPBL教育も実施。学習の成果を実社会で活用できる場を積極的に設けることで、ビジネス現場に根ざした知識とAI・データサイエンスの先端技術の両方を習得します。学部での学びを通して身につけた、課題解決力・コミュニケーション力、分析力・構想力、自己研鑽力などを生かし、卒業後は現場で課題解決を先導するデータサイエンティスト、マーケティングアナリスト、政策・戦略立案者、アントレプレナーとして、IT、メディア、製造、金融、シンクタンクなど多様な業界での活躍が可能です。「グリーンエレクトロニクス」とは、「グリーン=持続可能な社会に向けて環境に配慮した」「エレクトロニクス=ハードウェア・ソフトウェアを生み出し、使いこなす電子工学技術」を意味します。具体的には、スマホやパソコン、EV(電気自動車)などに搭載されている半導体デバイスを中心に、ハードウェアとソフトウェアの両面から、資源循環を意識した原料、電力消費量の少ない集積回路設計、その回路を用いたエネルギー効率の高いAIアルゴリズムの開発などを学ぶ、日本初の学科です。デジタル化が進む現代において、高性能と省電力を両立させることは世界的な課題ともいわれています。新学科では、この分野で求められているGX(グリーントランスフォーメーション)人材を育成します。関西大学NEWSAIデータサイエンス教育プログラム2026年システム理工学部にグリーンエレクトロニクス工学科を開設予定(仮称・設置構想中)2025年ビジネスデータサイエンス学部開設デバイス物性装置・加工・計測・制御アナ・デジ・集積回路+学びの特色数値計算・情報数学物理・化学●実験●実習●プロジェクト学習(PBL)●産学連携●海外大学との共同研究