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大学改革最前線東京理科大学東京理科大学は1881(明治14)年に創立された「東京物理学講習所」を起源に、「東京物理学校」を経て幅広い研究領域を擁く私学随一の理工系総合大学へと発展しました。「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」という建学の精神と、真に実力を身に付けた学生を卒業させるという「実力主義」を貫き通し、科学教育のパイオニアとして優秀な人材を社会に輩出し続けています。2031年に迎える150周年に向けて掲げた「世界の未来を拓くTUS」実現に向けた施策を進めており、新学部・新学科の開設を予定しています。現在の情報化社会において、情報科学技術は社会の変革を牽引し、様々な分野で重要な基盤技術となっています。人工知能をはじめとした情報科学技術は進歩が目覚ましく、関連する教育・研究の基盤整備が急務です。東京理科大学ではこれまでも、多様な分野それぞれにおいて必要な情報科学技術の活用を推進するとともに、全学的にも情報科学技術の教育基盤を整備してきました。今回、これらの整備を継続的に強化するとともに、新たに組織再編を伴う改革として2026年4月に学部・学科の新設を計画しています。先端的な情報科学技術を強化するとともに、すそ野を広げることを見据え、全学的な情報系人材の育成を多面的かつ強力に推進します。■【新学部】創域情報学部※情報理工学科※__________入学定員:360名授与する学位:学士(情報学)最先端の情報科学技術分野の教育・研究を強化することにより、当該分野自体の高度化やイノベーションを創出するとともに、他の先端分野との共創を通じ、情報科学技術を応用する各分野の発展を牽引することを目指します。●卒業後の進路大学院への進学/情報通信業/専門・技術サービス/電子部品/機械器具/金融・保険業/卸売り・小売業/その他サービス業などを想定●取得可能な資格*中学校教諭一種免許状[数学]/高等学校教諭一種免許状[数学・情報]*申請予定。ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期等が変更となる可能性があります。■【新学科】理学部第一部科学コミュニケーション学科※___入学定員:80名授与する学位:学士(理学)細分化され複雑化する科学技術が理解を得て活用される社会を実現するため、デジタル社会に必要とされる高度な科学的知識を持ち、科学技術を広く一般に「伝える」人材の輩出を目指します。●卒業後の進路大学院への進学、中学校・高等学校教員、官公庁、教育関連企業、科学技術広報、X-Tech企業、通信、マスコミ・メディア、ベンチャー企業、博物館・科学館などを想定●取得可能な資格*中学校教諭一種免許状[数学・理科]/高等学校教諭一種免許状[数学・理科・情報]*申請予定。ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期等が変更となる可能性があります。データサイエンスは社会の複雑な課題を解決し、スマート社会や産業構造の変革に貢献する学問分野です。現在、その知識や技術を活用できる高度なIT人材のニーズが、急速に高まっています。東京理科大学では、理学・工学・生命医科学・経営学など幅広い研究領域を持つ特長を活かし、データサイエンスの教育や研究を展開しています。2026年4月「デジタル人材」を育成する学部・学科を新設新しい価値を生み出す理工系人材を輩出※新設学部学科は仮称・設置構想中(設置計画は予定であり、内容は変更となる場合があります)情報科学技術のイノベーション人材と、科学技術を広く「伝える」人材を育成理科大の強みを生かしたデータサイエンスの取り組み