君はどの大学を選ぶべきか[電子版]2026年度版

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表7生徒に人気がある学部・学科系統はどこでしょうか?(複数回答可)大学受験入門講座情報系54.1%経済系44.2%経営系40.7%●データサイエンス系40.5%●看護29.9%●医療技術系(理学療法士など)27.7%●国際系27.1%●工学系26.4%●心理系21.4%●医17.4%サイエンス系(40.5%)とともに、今年も高い人気となりました。2位は経済系(44.2%)、3位は経営系(40.7%)、5位は看護系(29.9%)です。一昨年までトップ3にいた看護、医療技術といった資格系の学部は今年も5位以下ではありますが安定した人気があります。大学入試改革後の入試対策は4年前の21年度入試から、大学入試が大きく変わりました。センター試験に代わる共通テストはその大きな柱です。従来の試験があまりにも知識、技能に偏り、日本の子どもたちは、他の国の子どもたちに比べて、答えが一つの問題には強いが、答えがない、あるいは複数ある問題には弱いといわれています。グローバル化やIoTなど技術の進歩が著しい中、これからは、より柔軟で多様な能力が求められていくのは間違いありません。こうした人材の養成をにらみ、「思考力・判断力・表現力」を養成する教育に変えていくため、入試改革が実施されることになったわけです。共通テストは前身のセンター試験と同様に、正解を選択するマークシート方式ですが、難易度が大きく上がっていることが特徴です。センター試験時代より多くなった問題量に対応するための情報処理能力や,複数の資料を読み解いた上で解答する問いに対応するための高い思考力や判断力が問われているのです。共通テストは、教科の知識だけではなく、様々な知識を活用して解答する能力が必要な試験になっているのです。推薦入試が「学校推薦型選抜」に、AO入試が「総合型選抜」に変わったのも、21年入試からです。主に年内に合否結果が分かるため、年内入試とよばれるこれらの選抜方式は、評定平均値などによる純粋な学力で合否判断するものだけではなく、クラブ活動や自主的な研究活動、数学オリンピックなどへの挑戦、留学経験や高い語学力など、教科学習以外の課外活動などを評価して入学を許可する傾向にあります。この背景には、学校時代に様々な経験をしてきた、多様な学生を獲得したいという大学の考えがあります。一般選抜においては、複数の教科を組み合わせた出題など、単純な学力一辺倒ではない、高い思考力や判断力が求められる方式も見られるようになりました。また、学力試験の成績と学校時代の活動歴などを併せて合否を判断する、多面的な選抜が多くなる可能性もあります。選抜方式を問わず、これからの大学入試に対応するには、部活動や学校行事にも積極的に取り組むことが求められます。勉強だけしていればいい、部活動さえしていればいい、などという考えは捨てたほうがいいでしょう。授業を大切にした上で、何事にも主体的に取り組む学校生活が、大学入試の成功につながるのです。137


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