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南山大学長ロバート・キサラ立命館大学長仲谷善雄南山大学はカトリック総合大学として「人間の尊厳のために」を教育モットーに据え、学問と人間のあり方を考える学びを土台とし、学生に寄り添う教育を実現してきました。様々な課題が山積する現代において必要とされる「地球規模で考え、行動できる力」を育むべく「地球規模の関心、私たちの貢献」というキーフレーズを掲げて、新しい世界をつくる人材を育成しています。中でも注力しているのが「Dignity尊厳)」「Diversity(多様性)」「Dialogue対話)」の3つのDです。対話を通じて、異なる文化や価値観をもつ人と理解し合い、多様性や尊厳を尊重しつつ視野を広げることができる教育環境は本学の大きな特徴の一つです。すべての学部が集まるキャンパスは国境のない学びの場です。どの学部でも外国語を学ぶことや、国際感覚を身につけることができます。2022年には、留学生と日本人学生が共に暮らす「ヤンセン国際寮」をオープンしました。留学プログラムも充実しており、現在は43の国と地域に協定校があります。時代の転換期を迎える今、次世代を生き抜く力を養うことは重要です。本学と海外大学の学生が協働して学ぶプログラム「NU-COIL」では、多様な価値観に触れて多文化共生力を涵養し、グローバルな課題を多角的に議論できる力を養います。世界に目を向け、自分には何ができるのかを考える機会が、南山大学のキャンパスには溢れています。「自分が世界にできる貢献」を、皆さんに見つけてほしいと願っています。“RITSUMEIKAN戦争や紛争、環境問題、エネルギー問題、少子高齢化など、私たちは複雑な課題に直面しています。予測することが難しく、不安に感じることもあるでしょう。しかし、そのような時代であるからこそ、失敗を恐れず、新たなことに勇気を持って挑戦することが大切です。立命館大学は16学部・21研究科を有する私立総合大学です。全国・世界から約38,000人の学生が集い、そのうち約3,000人は外国人留学生です。学生数、留学生数ともに全国で3番目の規模を誇ります。国や地域の枠を超え、京都、大阪、滋賀のキャンパスで学びを深めています。私たちは、学園ビジョンR2030を策定し、新たな社会共生価値を創造する次世代研究大学、イノベーション・創発性人材を生み出す大学を目指しています。未来社会のあるべき姿を示し、真に世界へ貢献する学園になる決意としてFORSOCIALIMPACT”を掲げました。社会課題の解決へ向け、各キャンパスにおいて特色ある取組みを進めています。大阪いばらきキャンパスでは、情報理工学部・研究科と映像学部・研究科の移転を契機に、新たな社会共創を展開しています。学生、企業、地域や自治体など、さまざまな立場の方が集まり、イノベーションを生み出す挑戦に取り組んでいます。衣笠キャンパスでは、2026年度に自然科学と人文・社会科学を横断したデザイン・アート学部および研究科開設の検討を進めています。びわこ・くさつキャンパスでは、国内で初めて「宇宙での生存圏拡大」に焦点を当てた「立命館大学宇宙地球探査研究センター(ESEC)」を設置し、先進的な研究を展開しています。さらにウェルビーイング分野における新たな研究領域の開拓、未来を担うスタートアップの創出など、総合大学ならではの知の協働により「次世代研究大学」を実現すべく、さまざまなプロジェクトを展開していきます。これからも、立命館の挑戦にご期待ください。127