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ただし、編入学・再入学・転入学の可否、編(再・転)入学年次、既修得単位の認定などの取り扱いは、大学・短期大学によって大きく異なりますので、事前に希望する大学・短期大学に確認することが必要です。●4つの授業方法❶印刷教材などによる授業印刷教材などによる自学自習と与えられた課題の学習成果を報告(リポート)し、添削指導を受けて学習を進めます。学習を終えた科目は試験を受けて、それに合格すると単位を取得できます。卒業までの学習のうち、約4分の3がこの方法で行われます。❷放送授業放送(ラジオやテレビ)を利用する授業方法です。放送大学では、テレビとラジオを利用して授業を行っていますが、私立大学でも一部の大学で放送授業を実施しています。また、放送大学の単位互換制度を利用して、放送大学の授業科目(放送授業)を履修して修得した単位をその大学の単位として認定する大学・短期大学もあります。この場合、最大10単位(短期大学では5単位)までが面接授業によって修得した単位として認定されます。❸面接授業(スクーリング)印刷教材などによる授業や放送授業だけでは、大学教育のすべてが十分には行えないため、一定の時期、面接授業(講師との直接の対面授業)が行われます。卒業のためには、大学では30単位以上、短期大学では15単位以上を面接授業で修得しなければなりません。これは、卒業所要単位の約4分の1に相当します。❹メディアを利用して行う授業ICT(情報通信技術)の発達により、「メディアを利用して行う授業」としてテレビ会議式の遠隔授業やインターネットなどを利用した授業も実施されるようになりました。メディアを利用して行う授業で修得した単位は、面接授業によって修得した単位として代替することもできます。科目によってはパソコンなどを通じて、リポートを受けつけたり、単位修得試験(科目試験)などを行っている大学もあります。●充実した指導体制また、印刷教材などによる授業だけでは、孤独な学習になりがちなため、学生一人ひとりが学習への意欲を持ち続けるために、学習指導や学習相談も重視されています。・機関紙(誌)などによる指導学習指導書や機関紙(誌)を通じて、一般的な学習指導が行われます。学習者個々の指導には手紙の形式をとる場合や電子メールによる質問・相談の受付、回答なども行っています。678・教職員による直接指導印刷物での指導や相談には限界があるので、教職員による面接指導や相談が行われています。大学の窓口はもちろん、地方諸都市に教職員を派遣して指導や相談が行われています。特に、科目試験の実施の際に、一般的な個別指導や相談が行われます。・学習グループ活動各大学・短期大学の学生は、地域ごとに学習グループを組織し、学習上の議論や悩みを交わしたり、学習活動や相互の親睦のために活動しています。こうした活動に教職員を派遣して、学習指導に手を貸し、教員と学生の合宿ゼミなども行われます。・その他の指導体制指導体制を整えて、積極的な指導と相談が行えるように配慮されています。各大学・短期大学では、学習指導室や相談室を設けたり、指導員、相談員を配置するなど、学生との接触を図るようにしています。また、通信教育の卒業生や在学生が、学習経験を生かし、後輩の学習相談に応じる体制をとっている場合もあります。●卒業大学の場合、4年以上在学し124単位以上を修得しなければいけません。短期大学の場合は、2年(または3年)以上在学し、62単位以上を修得する必要があります。また、大学では124単位のうち30単位以上(大学によって異なる)、短期大学は62単位のうち15単位以上(短期大学によって異なる)を面接授業によって修得しなければいけません。ただし、途中年次への編(再・転)入学者は、在学年数が短縮され修得単位が軽減されます。卒業要件は、通常の課程と変わらないものの、各大学のそれぞれの学則に定められた要件を満たすことが必要となります。各大学の要件とは、卒業論文や総合面接試問などを課すことで、これに合格して大学卒業となります。卒業時期は、毎年3月と9月の2回ですが、卒業式は前年9月の卒業者を含めて、毎年3月のみに行う大学・短期大学が多いようです。大学通信教育で取得できる主な資格◇資格…教員免許、保育士、学校図書館司書教諭、図書館司書、社会教育主事、博物館学芸員、測量士補、社会福祉主事、児童指導員、情報処理士、知的障害者・身体障害者福祉司、心理判定員、認定心理士、初級障がい者スポーツ指導員など◇受験資格…社会福祉士、精神保健福祉士、建築士(1級・2級)、建築施工管理技術検定(1級・2級)など※取得できる資格は、大学・短期大学の開設学部・学科により異なりますので、詳細は入学を希望する大学・短期大学に確認してください。