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4つの履修方法学ぶ目的や動機、入学資格などによって、大学通信教育は次の履修方法があります。❶正科生(正規の課程)大学または短期大学の卒業を目指す正規の課程です。所定の教育課程によって卒業要件を満たせば、大学または短期大学を卒業することができます。入学には大学入学資格(高等学校を卒業していることなど)が必要です。❷聴講生(科目等履修生)すでに取得している教員免許状を上級免許状にしたり、他の教科の免許状を必要とするとき、あるいは、前学での教職課程の未修得科目の修得を希望する場合は、聴講生(科目等履修生)として必要な教職課程の科目、単位を修得することができます。ただし、大学・短期大学を卒業していない人や、出身校が希望する免許状の認定を受けていない場合は、正科生として入学し、教職課程を履修するとともに卒業を目指す必要があります。❸科目別履修(科目等履修生)通信教育課程で開設している科目の中から、自由に一部の科目を選択して学ぶ方法です。職業上の知識や教養のために学ぶのに利用されます。大学・短期大学によって、大学入学資格を有していることを受講資格としている場合と、満18歳以上であれば誰でも入学できる場合とがあります。❹特修生(科目等履修生)一部の大学・短期大学では、大学入学資格を持たない人のためのコースを設け、1.認定試験合格、2.所定の単位修得、3.所定の単位修得と認定試験合格、などの条件によって正科生1年次に入学できる道を開いています。また、特修生として修得した単位を、卒業所要単位として認定する大学・短期大学もあります。入学から卒業まで●入学正科生として入学する場合、大学入学資格が必要です。入学の時期は、通学生が毎年4月であるのに対し、多くの大学・短期大学で毎年4月(前期生)と10月(後期生)の2期を入学時期としています。これは、自分が思い立ったときから学習が始められるという利点になっています。入学選考では筆記試験による入学試験はなく、原則として書類選考で入学の可否が決定します。そのため、「入学案内」の中にある入学志願書に、最終学歴の成績・卒業証明書(高等学校の場合は調査書)などを添えて提出します。一部の大学・短期大学では「健康診断書」「志望理由書」「小論文」などを提出させる場合もあります。●編入学・再入学・転入学高等専門学校の卒業者は大学・短期大学に、短期大学の卒業者は大学にそれぞれ編入学することができます。専修学校の専門課程(修業年限が2年以上で、課程の修了に必要な総授業時間数が1,700時間以上であること)の修了者も大学・短期大学に編入できます。また、短期大学の卒業者が短期大学へ、大学の卒業者が大学に再入学することも可能です。さらに、大学の中退者が大学の2年次または3年次に、短期大学の中退者が短期大学の2年次に転入学することもできます。通信教育677卒業総合面接試問卒業論文単位修得試験リポート合格リポート提出・添削(リポート作成)印刷教材等による学習面接授業(スクーリング)メディアを利用して行う授業・通信教育の流れ(正科生の場合)教材配本履修申請入学書類選考入学志願書提出