>> P.166
学際系統〜総合政策、情報、環境、社会安全学部など〜現代社会には、複数の分野が絡み合う諸課題が数多くみられます。こういった問題に立ち向かっていくのが、人文科学、社会科学、自然科学の多彩な学問領域を幅広く学ぶ“学際”系統の学部・学科です。文理融合型の学びが特徴です。●文理を問わず、多彩な分野を幅広く学ぶ近年、複合領域や新しい学問分野を創造、追究する学部・学科が数多く誕生しています。なかでも「政策」「情報・メディア」「環境」などの分野が目立ちます。また、自然災害が頻発する中、防災などの危機管理について専門的に学べる、社会安全学部などもあります。この系統の学部・学科は大学によって学べる内容が大きく異なります。同じような名称でもアプローチ方法が違うことが多いため、どういった切り口で学びたいのかを考えてから大学を選ぶ必要があります。学際系統の代表格が「総合政策学部」です。文理融合の自由度の高いカリキュラムが特徴で、演習やワークショップの機会が豊富です。具体的な問題や事例を素材に、学生が自ら課題を発見し、解決に向けて調査・研究を行う主体的な学びが用意されています。一方、情報や環境の分野は文系・理系の両方の学部・学科にあります。情報学部や環境学部などのように学部として独立し、文理融合型の教育を行っている大学もあります。情報通信技術(ICT)が進化し、あらゆる場面で情報学の知識・技術が求められるようになる中、情報系の学部は近年増加傾向です。情報社会を支える技術者を養成する学部として注目を集めています。学際系統関西大学社会安全学部安全マネジメント学科「安全・安心」をキーワードに誰もが輝ける社会を創造します社会では、日々さまざまな事故や事件、自然災害が発生し、私たちの生活を脅かしています。防災・減災や事故防止などの危機管理が不可欠な現代。安全・安心な社会を実現するために、一般企業・自治体を問わず、高度な専門知識と実践的なスキルを備えた、社会の安全に貢献できる人材が求められています。関西大学では、こうした社会のニーズに応えるために、日本で初めて社会安全学を柱とした社会安全学部を開設。安全・安心」をキーワードに、防災・減災、事故防止などの危機管理のための実践力と政策立案能力を身につけます。カリキュラムの特徴は、法学、政治学、経済学、経営学、心理学、社会学、工学、情報学、理学、社会医学など、さまざまな学問分野による教育を展開。社会安全学を支える幅広い教養と専門知識について、学際的・複合的に学べる点にあります。また、1年次から少人数での演習科目や多彩な実習科目を学びます。社会安全体験実習をはじめとする豊富な実習や調査、シミュレーションなど、学内はもちろん学外でも主体的に学ぶ実践重視の教育が用意されています。166