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国際学・観光学・地域学系統〜国際、観光、地域創生学部など〜世界のボーダレス化が進む中、注目を集めているのがこの系統の学部・学科です。特に、国際学系統はここ数年人気があります。また、人口減少や超高齢化が進み、地域のあり方を考える「地方創生」の概念が広まる中、「地域」と冠した学部・学科を開設する大学が増えています。●世界で活躍するための基礎力を磨く国際学系統の学部・学科は大学によって学科構成や教育内容が大きく異なります。カリキュラムには人文科学や社会科学の科目が豊富に用意されており、世界各国の政治、経済、環境、文化などについてよりグローバルな視点から考えていきます。英語で受講する授業や、充実した留学支援制度など、海外に目を向けた教育が特色。グローバル社会で活躍するために必要な語学力や教養を養っています。海外留学が必修の大学も数多くあります。一方、真の国際人になるには、自国についての知識や教養が求められます。異文化理解を深めながら、日本の伝統文化や社会システムからポップカルチャーまで、日本の魅力を幅広く学べる学部や、エアライン業界への就職をめざす学生向けに特別なプログラムがある大学もあります。多くの留学生がいる大学のキャンパスは、国際色豊かです。学内にグローバルな体験ができる施設・設備が用意されており、授業や多彩なイベントを通じて留学生と触れ合えます。そうした体験を経て、異文化を理解し、コミュニケーション力を高めています。●多様な価値観を養い、観光業や地域活性化に携わる人材を育成21世紀最大の成長産業である“観光”は、地域活性化や雇用機会の創出など、経済的・文化的な影響力が計り知れない分野です。日本を訪れる外国人旅行者数は年々増加していますが、観光客が増えることは日本の経済や地域社会の活性化にもつながります。日本では観光立国の実現をめざしてさまざまな取り組みが進められています。こうした状況を受け、観光について学べる大学も増えています。観光産業は旅行やレジャー、まちづくりなど多様な分野と密接に関わっています。この系統の学部・学科では、旅行業やホテル・エアラインなどのホスピタリティ産業で生かせる知識やスキルを磨き、今後の観光産業を支える人材を育てています。インターンシップや海外フィールドワークなどの体験型プログラムが豊富なこともこの分野の大きな特色です。人文・社会科学の幅広い教養とあわせて実践力を身につけられる学習環境があります。また、英語による授業を実施したり、留学を推進するなど、語学力と国際感覚も身につけられます。一方、日本が直面している少子高齢化は、地方で急速に進んでいます。少子化や人口移動に歯止めがかからず、将来消滅する可能性がある自治体は、全国の市区町村の約半分という推計もあります。こうした状況を受け、地方自治体では地域産業の活性化と競争力の強化を促し、安定した雇用を創出する新たな取り組みに力を入れています。地域活性化を担う人材を育成する学部・学科の開設も相次いでいます。この分野もまた、大学によって学べる内容は大きく異なります。地域の発展や問題解決に取り組んでいく実践型の学びがあります。地域の文化・歴史・社会に関する学際的な知識を養うとともに、地域の課題に対してもアプローチしていきます。地域実習などのフィールドワークの機会も豊富。多様な価値観を持った人材を育成しています。165