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❹特修生(科目等履修生)一部の大学・短期大学では、大学入学資格を持たない人のためのコースを設け、1.認定試験合格、2.所定の単位修得、3.所定の単位修得と認定試験合格、などの条件によって正科生1年次に入学できる道を開いています。また、特修生として修得した単位を、卒業所要単位として認定する大学・短期大学もあります。入学から卒業まで■入学正科生として入学する場合、大学入学資格が必要です。入学の時期は、通学生が毎年4月であるのに対し、多くの大学・短期大学で毎年4月(前期生)と10月(後期生)の2期を入学時期としています。これは、自分が思い立ったときから学習が始められるという利点になっています。入学選考では筆記試験による入学試験はなく、原則として書類選考で入学の可否が決定します。そのため、「入学案内」の中にある入学志願書に、最終学歴の成績・卒業証明書(高等学校の場合は調査書)などを添えて出願します。一部の大学・短期大学では「健康診断書」「志望理由書」「小論文」などを提出させる場合もあります。■編入学・再入学・転入学高等専門学校の卒業者は大学・短期大学に、短期大学の卒業者は大学にそれぞれ編入学することができます。専修学校の専門課程(修業年限が2年以上で、課程の修了に必要な総授業時数が1,700時間以上であることが必要)の修了者も大学・短期大学に編入できます。また、短期大学の卒業者が短期大学へ、大学の卒業者が大学へ再入学することも可能です。さらに、大学の中退者が大学の2年次または3年次に、短期大学の中退者が短期大学の2年次に転入学することもできます。ただし、編入学・再入学・転入学の可否、編(再・転)入学年次、既修得単位の認定などの取り扱いは、大学・短期大学によって異なりますので、事前に希望する大学・短期大学に確認することが必要です。■4つの授業方法❶印刷教材などによる授業印刷教材などによる自学自習と与えられた課題の学習成果を報告(リポート)し、添削指導を受けて学習を進めます。学習を終えた科目は試験を受けて、それに合格すると単位を取得できます。658卒業までの学習のうち、約4分の3がこの方法で行われます。❷放送授業放送(ラジオやテレビ)を利用する授業方法です。放送大学では、テレビとラジオを利用して授業を行っていますが、私立大学でも一部の大学で放送授業を実施しています。また、放送大学の単位互換制度を利用して、放送大学の授業科目(放送授業)を履修して修得した単位をその大学の単位として認定する大学・短期大学もあります。この場合、最大10単位(短期大学では5単位)までが面接授業によって修得した単位として認定されます。❸面接授業(スクーリング)印刷教材などによる授業や放送授業だけでは、大学教育のすべてが十分には行えないため、一定の時期に面接授業(講師との直接の対面授業)が行われます。卒業のためには、大学では30単位以上、短期大学では15単位以上を面接授業で修得しなければなりません。これは、卒業所要単位の約4分の1に相当します。❹メディアを利用して行う授業ICT(情報通信技術)の発達により、「メディアを利用して行う授業」としてテレビ会議式の遠隔授業やインターネットなどを利用した授業も実施されています。メディアを利用して行う授業で修得した単位は、面接授業によって修得した単位として代替することもできます。科目によってはパソコンなどを通じて、リポートの受付や単位修得試験(科目試験)などを行っている大学・短期大学もあります。■充実した指導体制また、印刷教材などによる授業だけでは、孤独な学習になりがちなため、学生一人ひとりが学習への意欲を持ち続けるために、学習指導や学習相談も重視されています。・機関紙(誌)などによる指導学習指導書や機関紙(誌)を通じて、一般的な学習指導が行われます。学習者個々の指導には手紙形式や電子メールによる質問・相談の受付、回答なども行っています。・教職員による直接指導印刷物での指導や相談には限界があるので、教職員による面接指導や相談が行われています。大学の窓口はもちろん、地方諸都市に教職員を派遣して指