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大学受験入門講座表42023年の入試種別入学者数の割合(%)学校推薦型選抜12.3%(前年比+0.5)総合型選抜5.9%(前年比+0.3)一般選抜81.8%(前年比-0.8)公立学校推薦型選抜26.1%(前年比+0.2)総合型選抜4.2%(前年比+0.4)一般選抜69.7%(前年比-0.5)私立学校推薦型選抜42.1%(前年比-0.3)総合型選抜17.6%(前年比+1.6)一般選抜40.3%(前年比-1.4)国立でのクラブ活動、ボランティアなどの社会活動の取り組みなどが求められます。自己推薦をするものもあり、入試の中心は複数回実施する面接です。なかには小論文や学科試験を課す大学もあります。面接では「高校時代、何をしてきたか」「この大学・学部を選んだ理由は」「大学に入学したら、何をしたいか」などを聞かれるのが一般的です。意欲面を問われ、自分をさらけ出す選抜になるため、自分をどうアピールできるかが合否の分かれ目になります。ただ、学校推薦型選抜や総合型選抜では科目負担が軽いため、学生の学力低下の一因との指摘があります。そのため、調査書の提出を求めたり、国公立大では共通テストの成績が必要な大学が増えています。16年には東京大が推薦入試を、京都大が推薦・AO入試などで選抜する特色入試を、それぞれ初めて実施して大きな話題になりました。学力試験だけでは計れない、卓越した能力を持つ多様な生徒を獲得するのがねらいです。さらに17年には大阪大が後期日程を廃止して推薦・AO入試を導入して注目を集めました。また東北大では、18年から一般入試の募集人員を減らしてAO入試の募集人員の増員が行われました。私立大だけでなく国立大でも、学校推薦型選抜や総合型選抜の比重が高まってきています。一般選抜は国公立大と私立大では大きく異なります。国立大の入試では、同じ大学で前期と後期2回入試を行うのが一般的です。多くは前期のほうが募集人員が多く、後期は少なくなっています。前期で合格し入学手続きをとると、後期を受験していても合否判定から除外されます。24年で見ますと前期は2月25日から始まり、合格発表は3月10日までに終わります。後期は3月12日から入試が始まります。前期の入学手続き締切日は3月15日です。出願は1月22日〜2月2日までに統一されており、前期の結果を見てから後期に出願することはできません。後期は前期の敗者復活戦の入試になり、最初の出願時には大変な倍率になりますが、実際の受験者数は少なくなることが多く、学部・学科によっては競争率が1倍台のところも出てきます。最後まで諦めないで粘ることが大切です。さらに、最近では東京大をはじめ、後期を廃止する大学も増えています。そうなりますと、その大学を受験するチャンスは1回だけとなるわけです。一方、公立大は国立大と同じ入試システムですが、前後期の他に中期を設けています。これは3月8日から始まる入試で、大学によって中期を実施する大学と実施しない大学があります。国公立大の合否判定は共通テストの成績と、大学で行う独自の2次試験の得点の合計で行われるのが一般的です。しかも共通テストの重みが高い大学、学部のほうが多く、共通テストの出来、不出来が合否を左右する場合が多くなっています。ただ、国立大でも難関大では大学独自の試験の重みのほうが高くなっています。東京大では共通テスト110点満点に対して2次が440点満点の計550点で合否判定します。例えば、東京大・文科Ⅰ類の23年の合格最低点は343.8889点です。900点満点の共通テストの成績を110点に圧縮するため、端数が出てくるわけです。共通テストの問題の配点が2点の場合、これを落とすか正解するかで0.2444点変わりますから、この差で不合格になる場合も出てくるわけです。また、東京大や京都大などの難関大を中心に共137