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南山大学長ロバート・キサラ立命館大学長仲谷善雄南山大学はカトリック総合大学として「人間の尊厳のために」を教育モットーに据え、学問と人間のあり方を考える学びを土台とし、学生に寄り添う教育を実現してきました。様々な課題が山積する現代において必要とされる「地球規模で考え、行動できる力」を育むべく「個の力を、世界の力に。」というビジョンを掲げて、新しい世界をつくる人材を育成しています。中でも注力しているのが「Dignity尊厳)」「Diversity多様性)」「Dialogue(対話)」の3つのDです。対話を通じて、異なる文化や価値観をもつ人と理解し合い、多様性や尊厳を尊重しつつ視野を広げることができる教育環境は本学の大きな特徴の一つです。すべての学部が集まるキャンパスは国境のない学びの場です。どの学部でも外国語を学ぶことや、国際感覚を身につけることができます。2022年には、留学生と日本人学生が共に暮らす「ヤンセン国際寮」をオープンしました。留学プログラムも充実しており、現在は41の国と地域に協定校があります。時代の転換期を迎える今、次世代を生き抜く力を養うことは重要です。本学と海外大学の学生が協働して学ぶプログラム「NU-COIL」では、多様な価値観に触れて多文化共生力を涵養し、グローバルな課題を多角的に議論できる力を養います。世界に目を向け、自分には何ができるのかを考える機会が、南山大学のキャンパスには溢れています。「自分が世界にできる貢献」を、皆さんに見つけてほしいと願っています。戦争や紛争、環境問題、エネルギー問題、少子高齢化など、私たちは複雑な課題に直面しています。予測することが難しく、不安に感じることもあるでしょう。しかし、そのような時代であるからこそ、失敗を恐れず、新たなことに勇気を持って挑戦することが大切です。立命館大学は、全国そして世界から3万7千人の個性豊かな学部生・大学院生が集うダイバーシティに富んだ環境を有する大学です。多様な価値観を持つ学生たちが混ざり合い、様々な挑戦を通じて、新たな価値を生み出しています。今年4月に映像学部・情報理工学部が移転する大阪いばらきキャンパスでは、先進テクノロジーを掛け合わせたX-Techにより、リアルとバーチャルが融合する新たな学びの形を追求します。キャンパス自体を「TRYFIELD」と位置づけ、誰もが自由に挑戦し、社会に新たな価値を提供できる場を創出していきます。2024年は、びわこ・くさつキャンパス(BKC)が開設30周年を迎える年でもあります。これまで蓄積してきた「健康・長寿・QOL」分野の研究の深化と産学官連携を通じた地域イノベーション創出をさらに広げていきます。また、昨年設立した立命館大学宇宙地球探査研究センター(ESEC)では、BKCを主な拠点として、人類の生存圏の維持と拡大という壮大な目標に向けて、これまでにない挑戦を進めます。そして2025年には、立命館は創始155年・学園創立125周年を迎えます。今後も、学生一人ひとりの個性や価値観を尊重し、それぞれの目標や課題に対し積極的に挑戦できるよう支援していきます。そして、立命館が目指す次世代研究大学・次世代探究学園への挑戦を通じて、これまで以上に高度な研究・教育力により社会に貢献すべく、邁進いたします。131