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法政大学総長廣瀬克哉日本女子大学学長篠原聡子皆さんは、大学ではどのようなことが学べ、どのような能力が身に付くと思いますか。法政大学では「専門知」として自らの専門性を高めることに加え、多様な学問分野も学び、社会の課題解決に繋がる実践力を「実践知」として身に付けることを重視しています。学部の学びはもちろんのこと、多くの学部で専門科目を他学部に公開する「公開科目」(約500科目)を設けています。また、グローバルな環境で授業を受けたいという学生には、グローバル・オープン科目やERP(英語強化プログラム)など、「授業をすべて英語で行う科目」(約680科目)を用意しています。学部が認めた学業成績優秀者に対しては、「他学部科目履修制度」を与え、文系・理系・教養科目を合わせて約2,000科目の中から興味関心に応じた授業を受けることができます。それにより、理想とするキャリア形成に必要な時間割を自ら組み立てる構想力も養うことができます。また、ビジネス・医療・科学技術などの多岐にわたるビッグデータに関する正しい力を磨き、新しい価値を創造し社会に寄与する人材を育成する「数理・データサイエンス・AIプログラム(MDAP)」やSDGs、ダイバーシティ、アーバンデザインなどの領域でサティフィケートプログラムを開講しています。SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、学外の企業や団体と協働する「課題解決型フィールドワークforSDGs」など、文・理系を問わず現代に必要な知識を養うことができる多様なプログラムを用意しています。このように、法政大学には教育・研究・課外活動などの多様なリソースがあります。その中から自らが興味を持った科目や教育プログラムを見つけ、大いに活用してほしいと思います。法政大学でお待ちしています。日本女子大学は、私立の女子大学では唯一の理学部を擁する総合大学です。都心にあるキャンパスでは、性別役割にとらわれないのびのびとした環境で、学生一人ひとりの個性を伸ばし、磨く、少人数教育が行われています。低学年からゼミが始まり、卒業論文、卒業研究、卒業制作が必須となっており、それぞれが自らの力で課題を発見し、調査分析から結論を導き出す能力を養います。手厚い就職支援とともに、この力こそが、本学が高い就職率を誇る所以です。ラーニング・コモンズなど学生が自由に学修や課外活動や休憩に使うスペースが連続的に複数ある滞在型キャンパスは、本学卒業生で世界的な建築家である妹島和世氏によって、リデザインされ、2021年に完成しました。こうした場所は学生の皆さんの自主的な活動をサポートするものであり、ピアサポーター、ラーニング・サポーター、JWUPRアンバサダーといった学生の活動によって、本学は活気づいています。昨年、学生と教職員とで新タグライン「私が動く、世界がひらく。」を作りました。今までの当たり前に縛られることなく挑戦できる確かな知性、だれも手を挙げない場所でひるまず声をあげる勇気、隣にいる友人とも、言語の異なる人々とも手を取り合える協調性、それらをもって世界をひらく力を、日本女子大学で培ってください。現在、日本女子大学は、時代の要請に応えて、「広い教養と高い専門性」を磨く教育機関であるよう、学部学科再編や教育改革を進めています。2023年度には国際文化学部を開設、2024年度には建築デザイン学部がスタートします。さらに、2025年度には食科学部(仮称、構想中)が開設の予定です。人生を生き抜く力を身につけ、新しい価値を創造する、あなたにふさわしい学びをここ、日本女子大学で見つけてください。130