君はどの大学を選ぶべきか[電子版]2025年度版

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学習院大学―お二人が教育学科に進学した理由から教えてください。竹内そもそものきっかけは、小学生のときの先生が「あゆ美がいるとクラスが明るくなる」と話してくださり、自分に自信を持てたことです。それ以来、授業で活発に発言したり、中高では生徒会長や文化祭の実行委員に挑戦したりと積極性が高まり、自分も子どもが前向きになるきっかけを与えられる教員になろうと決意したからです。角田私は小学生のときに約1年間の入院生活を送り、その間、院内学級での勉強が日々のモチベーションになっていました。この体験から純粋に教育への興味が高まり、教育の意義や仕組みなどを学ぶために入学しました。教員志望ではないのですが、学習院大学の教育学科は、教員免許の取得が卒業要件に入っていませんし、教育心理学や教育史など、1年次から教育について幅広く学べる点が入学の決め手になりました。―入学時に「これを学びたい」というテーマはありましたか。竹内中高ではアクティブラーニング形式の授業が盛んでしたが、形式的にグループワークやディスカッションをするだけでは不十分だと感じましたし、本当に有効な指導方法なのか半信半疑でした。そこで、在学中に望ましいアクティブラーニングの方法を探究し、将来につなげたいと考えました。現段階でたどり着いた答えは、単に一人ずつ順番に発言させればいいのではなく、教員側が授業の意図を明確にしておく必要があるということ。そして、学習者の発言内容やその反対意見を想定しておくなど、事前の入念な準備と設計が重要だということです。準備が十分であれば、学ぶ側の新たな気づきも多くなり、結果的に“楽しい授業”になると考えています。角田私は、院内学級や病弱教育を充実させる道筋を探ることです。症状次第では病室から出られない子どももいる中で、退院後に学校の勉強についていけるよう文学部教育学科学習院大学文学部教育学科は、1学年50名の学生に対して専任教員が12名。徹底した少人数教育により、2013年の学科創設以来、教員志望の学生のほとんどが卒業後すぐに教職に就いています。一方で、4年間の学びの成果を学校以外のフィールドで発揮する卒業生も少なくありません。そこで、小学校教員を目指す学生と、教育事業を展開する一般企業への就職が内定している学生2名の4年生に、在学中の取り組みや学科の魅力を聞きました。学生インタビュー小学校教員の養成を軸に多様なフィールドで活躍する人材を輩出竹内あゆ美さん東京都私立成城学園高等学校出身効果的で楽しい授業は入念な準備があってこそ


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