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東洋大学大学改革最前線東洋大学は、哲学者・井上円了が1887年に創立した私立哲学館にはじまります。それから130年以上、創立者の「哲学する心」を受け継ぎながら、文系・理系あわせて14学部を有する総合大学として発展してきました。「哲学する心」とは、自己の哲学を持ち、物事の本質に迫って深く考える姿勢です。また、生涯教育や社会貢献活動に力を注ぎ、「他者のために自己を磨く心」を大切にした創立者の理念を今も守り続けています。それは、持続可能でよりよい社会を目指すために世界中が取り組んでいるSDGsの基本理念とも通じるもの。東洋大学は2021年に「学校法人東洋大学SDGs行動憲章」を定め、SDGsに焦点を当てた教育研究を推進するとともに、学生や学生団体を対象とした「SDGsアンバサダー制度」を創設するなど、大学を挙げて特徴的かつ多面的な取り組みを展開しています。新たな学部学科の再編においても、地球規模の課題解決に向けて貢献できる人材の育成を目指した領域を拡げています。地球社会の未来に貢献する人材を育成