君はどの大学を選ぶべきか[電子版]2025年度版

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KOKUGAKUINUNIVERSITY文学部日本文学科/中国文学科/外国語文化学科/史学科/哲学科神道文化学部神道文化学科法学部法律学科(法律専門職専攻、法律専攻、政治専攻)経済学部経済学科/経営学科人間開発学部初等教育学科/健康体育学科/子ども支援学科観光まちづくり学部観光まちづくり学科学部・学科組織國學院大學入学課〒150-8440東京都渋谷区東4-10-28☎03-5466-0141https://www.kokugakuin.ac.jp/admission/本文286・287ページもご参照ください観光まちづくり学部観光まちづくり学科は、「地域を見つめ、地域を動かす」をモットーに地域を主体とした観光と交流の在り方を追求し、地域側の視点に立ち、地域の魅力を発見・発信することのできる人材を育成します。地元の人には日常である景色や行事、ライフスタイルのほか、自然災害などのリスクマネジメントにも着目し、地域の魅力を探り、地域が抱える課題を解決しながら、地域経済を活性化させる“観光まちづくり”の手法を実践的に学んでいきます。カリキュラムには「社会」「資源」「政策・計画」「交流・産業」の4つに分類された展開科目があります。「社会」では社会の構造及び社会意識の実態や課題を、「資源」では歴史・文化・自然など地域固有の資源の在り方と保全管理を、「政策・計画」では地域の空間構造を踏まえた将来像の構想や具体的政策及び計画の在り方を、「交流・産業」では地域内外の交流の在り方と関連産業がもたらす経済効果を学び、地域の課題解決にアプローチします。また、幅広く多角的な視野を養うために、15〜20人単位の少人数クラスで演習科目を設定し、グループワークやフィールドワークを必修としています。チームでの学修により、自分の意見や提案を他者に伝える発信力や、議論や行動を共にする協働力、複雑な課題に向き合う複眼的思考力などのスキルを身に付けます。想定される進路は、公共から地域を支える公務員・学芸員のほか、地域に根差した事業を担う観光協会・NPOや、観光の専門性を生かす宿泊業・旅行業、経済活動で地域と世界をつなぐマスコミや企業など。幅広い分野での活躍が期待されます。2022年開設観光まちづくり学部観光まちづくり学科在校生の声高校生の頃、コロナ禍で外出がままならない時期に、これからの観光がどう変化するか興味を持ったことが観光まちづくり学部への進学につながりました。もともと鉄道や旅行が大好きな私にとって、この学部は自分の好奇心をとことん追究できる場所。入学前から心待ちにしていたフィールドワークも、1年次の夏、基礎ゼミナールで早速体験できました。場所はゼミの先生が照明デザインを担当した東京駅周辺です。通りを歩いてみると、グレーや黒を基調としたシンプルな照明でありながら、日本を代表する道路にふさわしい風格が漂い、それが周辺の建物の美しさを引き立てている。これは、照明デザインを通した景観まちづくりなのだと実感しました。春休みには、ゼミで千葉県にある道の駅「とみうら枇杷倶楽部」を訪れました。ここは観光名所としてだけでなく、近所の方々も日常的に食材を購入するなど、地産地消に一役買っています。観光客が楽しめる場と地元の人に便利な場の融合という、観光まちづくりの大切な要素を学ぶことができました。こうした現場の学びを経て、2年次になると、興味を持った地域について自ら調べ、伝える力を養う授業が始まります。印象的だったのは、「観光まちづくり演習Ⅰ」で地域の課題や魅力をまとめたポスターを制作したことです。仲間の成果物を見ると、選んだ地域へ抱く思いや、魅力の伝え方が一人ひとり違っていて、「こんな視点もあるのか」と気づかされました。自分の固定観念が覆され、視野が開ける瞬間にわくわくして、協働の喜びをかみしめる毎日です。今後はまちづくりについて学びを深め、卒業後には、その土地固有の伝統文化を後世に残しながら地域の課題を解決していく。そんなまちづくりに携わることが目標です。観光まちづくり学部2年武内陽菜さん


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