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青山学院大学大学改革最前線2024年に150周年を迎える青山学院は、「地の塩、世の光」をスクール・モットーとして、創設からキリスト教信仰にもとづく教育を継承し、国際教育を展開してきました。これら青山学院ならではの教育を強化しながらも、先端技術を活用したよりクリエイティブな学びの機会を充実させ、「想像・創造」の力を携えた人材を育成します。文部科学省が高大接続改革を進める中、青山学院大学では、高校までの学びをスムーズに大学教育に接続させるため、2021年度から入学者選抜を大きく改革しました。この改革の背景にあるのは、1996年に青山学院大学が明文化した「地球規模の視野にもとづく正しい認識をもって、自ら問題を発見し解決する知恵と力をもつ人材を育成する」という理念です。知識・技能だけでなく、思考力・判断力・表現力を重視する高大接続改革の流れは、この理念とも合致しています。最も募集人数の多い「一般選抜(個別学部日程)」では、独自問題と大学入学共通テストを併用します(一部の学部・学科・方式を除く)。独自問題では、記述・論述式の問題や総合問題を充実させ、大学での学びに求められる力を多面的に評価します。また、各学部・学科のアドミッションポリシーに沿って作題され、受験生が各学部・学科の特色を理解し、将来をイメージした上で試験に臨める内容となっていることも特徴です。このような選抜を経て入学した新入生のために、知識・教養・技能・能力を磨き、思考を深める多彩な学びを用意しています。その代表的なプログラムが、青山学院大学のリベラルアーツ教育の柱となる独自の全学共通教育システム「青山スタンダード」。どの学部・学科を卒業したかに関わらず、複雑な現代社会で活躍できるよう、青学生としてふさわしい一定水準の教養・技能を身につけます。新入生の学びの第一歩をサポートする「ウェルカム・レクチャー」は、学問の意義や大学での学び方を知り、「フレッシャーズ・セミナー」では、少人数クラスの中で異なる学部の学生と演習形式の授業に参加します。「青山スタンダード」は、キリスト教理解、人間理解、社会理解、自然理解、歴史理解の5つの教養領域と、言葉、身体、情報、キャリアの4つの技能領域から構成されています。それぞれの領域に基礎となる「コア科目」と、応用・発展となる「テーマ別科目」が設置されており、自身の専門科目以外でも体系的に学ぶことができるため、何かに関心を持った時に、多岐にわたる分野に学びが広がります。初年次教育で開講されている「データサイエンスの基礎を学ぶフレッシャーズ・セミナー」が、2023年度文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」に認定されました。このプログラム科目は、同制度のモデルカリキュラムに準拠した内容を半年(全15回)ですべて学ぶデータサイエンスの入門科目です。授業は講義とPC実習で構成され、ビッグデータの利活用やAIの活用領域の広がりに関する基礎知識をはじめ、AI倫理や情報セキュリティー、データ駆動型社会のリスク、ソフトウェア2025年度入学者選抜の情報は、2024年3月現在高校2年生以降(平成30年告示の高等学校学習指導要領に基づく新教育課程履修者)を対象とした情報です。最新情報はこちらをご確認ください→2025年度入学者選抜について(予告)すべての人と社会のために未来を拓くサーバント・リーダーを育む自ら考え、主体的に学ぶ学生をさらに伸ばす独自のリベラルアーツ教育「データサイエンスの基礎を学ぶ」科目が文部科学省認定プログラムに大規模入試改革によって学びに向かう力を多面的に評価ひら