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中央大学大学改革最前線1885年の創立以来、「實地應用ノ素ヲ養フ」という建学の精神のもと、伝統の実学教育を継承してきた中央大学。創立130周年にあたる2015年には、その10年間を見据えた中長期事業計画「ChuoVision2025」を策定しました。4つの「Approach」として「教育組織の改編・創設」「キャンパス整備」「グローバル戦略」「スポーツ振興事業」を掲げ、教育研究体制のさらなる向上を図ってきました。この事業の成果として2019年4月、26年ぶりの新学部となる2学部を開設。「国際経営学部」を多摩キャンパスに、「国際情報学部」を市ヶ谷田町キャンパスに設置しました。2023年4月には法学部が文京区の茗荷谷キャンパスに移転するなど、総合大学としてより一層の魅力向上を目指した改革を展開しています。2023年度より、法学部(茗荷谷キャンパス)、理工学部(後楽園キャンパス)、国際情報学部(市ヶ谷田町キャンパス)の3学部のアクセスメリットを生かし、文理横断型の科目「学問最前線」が新たに開講します。3学部の専任教員が、それぞれの専門領域に関連するテーマについて交代で講義を担当。多角的な視点から学ぶことで、文系・理系を問わず、学生がこれから学修する専門領域で求められる幅広い視野、深い思考の礎となる素養を涵養します。2025年度には、この科目を発展させ、3・4年次からの3学部共同科目「学際最前線」を開講予定です。2022年11月にはお茶の水女子大学との学生交流に関する協定を締結しました。手始めとして中央大学理工学部が開講する産業キャリア教育科目群をお茶の水女子大学学生に開放します。同科目群は企業から講師を招き、企業が目指す未来社会や、多様性を生かすための男女共同参画実現、SDGsへの貢献などの取り組みを理解し、求められる人材像を考えることで学生のキャリア形成に資することが目的です。さらに、両大学が実績を持つ文理の枠を越えたAIやデータサイエンスを学ぶ関連科目の相互履修なども行われる見込みです。2019年度入学生から法学部法律学科を3年間で早期卒業し、法科大学院で2年間学ぶ一貫教育プログラム「3+2」がスタートしました。法学部入学直後の1年次前期は、将来法曹として仕事をすることを想定し、実際に法曹実務に携わる弁護士や裁判官、検察官の協力のもと、導入教育を重視。さまざまな実務の現場での経験に基づく臨場感あふれる講義や模擬裁判などを通して、法曹のイメージをつかみます。後期はゼミナール形式により、判例の研究や模擬裁判の体験、具体的な事案を検討するなど、さまざまな角度から少人数体制でじっくりと法律への理解を深めます。1年次に法律学の概念や法曹の実務イメージを把握するため、専門知識を段階的に強化しながら効果的に学びを高めていくことができます。さらに学部の試験とは別に、一貫教育プログラム独自の進級試験や早期卒業のための修了試験、法科大学院入学試験などがあり、学び取った知識を確認しながら、3年間で十分な実力が身につけられるようにカリキュラムが組まれています。「世界に存在感のある大学」を目指し総合大学としての魅力向上を追求茗荷谷キャンパス外観LAW&LAW法曹コース「一貫教育プログラム」中央大学とお茶の水女子大学との学生交流を開始!法・理工・国際情報学部の共同開講科目「学問最前線」新規開講茗荷谷駅から徒歩1分