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665通信教育❷分の能力に応じて学習できる̶̶̶科目によって、十分に時間をかけることもできれば、どんどん先に進むこともできます。自分の能力にしたがって、学習の進度を自由に決めることができるわけです。4年で卒業できなくても、5年、6年とかかってもよいのがもう一つの特色です。❸別指導がある̶̶̶リポートの添削やスクーリングは、その多くが個別指導で行われています。これは学生の置かれている環境を考えてのことで、近年は地域ごとでの学習指導が重視され、各大学では全国各地域に教職員を派遣するようになりました。このように、通信教育は多くの長所を持っています。しかし、この長所が欠点となってしまうこともあります。いつでも、どこでも、どのような方法でも学習できるということは、その気にならなければ学習できないことにもつながるからです。そのため、通信教育では特にきちんとした計画性、強い意思が必要です。学ぶ目的や動機、入学資格などによって、大学通信教育は次の履修方法があります。4つの履修方法❶正科生(正規の課程)大学または短期大学の卒業を目指す正規の課程です。所定の教育課程によって卒業要件を満たせば、大学または短期大学を卒業することができます。入学には大学入学資格(高等学校を卒業していることなど)が必要です。❷聴講生(科目等履修生)すでに取得している教員免許状を上級免許状にしたり、他の教科の免許状を必要とするとき、あるいは、前学での教職課程の未修得科目の修得を希望する場合は、聴講生(科目等履修生)として必要な教職課程の科目、単位を修得することができます。ただし、大学・短期大学を卒業していない人や、出身校が希望する免許状の認定を受けていない場合は、正科生として入学し、教職課程を履修するとともに卒業を目指す必要があります。❸科目別履修(科目等履修生)通信教育課程で開設している科目の中から、自由に一部の科目を選択して学ぶ方法です。職業上の知識や教養のために学ぶのに利用されます。大学・短期大学によって、大学入学資格を有していることを受講資格としている場合と、満18歳以上であれば誰でも入学できる場合とがあります。通信教育の流れ(正科生の場合)入学志願書提出書類選考入学履修申請教材配本(単位修得)単位修得試験卒業リポート提出・添削リポート合格総合面接試問卒業論文面接授業(スクーリング)・メディアを利用して行う授業(リポート作成)刷教材等による学習