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162PerfectGuide意されています。一方、情報や環境の分野は文系・理系の両方の学部・学科にあります。情報学部や環境学部などのように学部として独立し、文理融合型の教育を行っている大学もあります。また、統計学や科学的手法を用いてデータを処理・分析し、新たな価値を創造する人材を育成するデータサイエンス系学部の開設も増えています。情報社会を支える技術者や、データサイエンティストを養成する学部として注目を集めています。理学・工学系統〜理、理工、工学部など〜理学は人間を取り巻く自然科学の総称で、数学、物理学、化学、生物学、地球科学などの分野があります。一方、工学は理学の基礎知識を利用し、農学、医学などとともに応用科学として実用的な製品などの開発に役立てられています。最近では、この系統の学部・学科でも学問の細分化、学際化が進んでいます。また、国公立大を中心に大学院に進学する人も多くなっています。●自然科学の基礎を学ぶ理学日本では、さまざまな最先端技術の開発が進んでいます。その水準の高さには定評がありますが、その基礎となっているのが理学です。理学は、宇宙、地球、生物、生命、分子、原子、原子核など、マクロからミクロまでの自然や自然現象を対象とした学問です。学問領域は数学、物理学、化学、生物学、地球科学の5つに分けられ、最近では、研究テーマが分野間をまたぐことも多くなっています。このうち数学は、理系分野だけにとどまらず、すべての科学的思考をあらわす言語としてとらえられています。最近では、情報理論の基礎学問としても重視されるようになり、コンピュータを使用して、物理学・化学・生物学・地球科学の理論計算、シミュレーション実験にも役立っています。社会では、日々さまざまな事故や事件、自然災害が発生し、私たちの生活を脅かしています。防災・減災や事故防止などの危機管理が不可欠な現代。安全・安心な社会を実現するために、一般企業・自治体を問わず、高度な専門知識と実践的なスキルを備えた、社会の安全に貢献できる人材が求められています。関西大学では、こうした社会のニーズに応えるために、日本で初めて社会安全学を柱とした社会安全学部を開設。安全・安心」をキーワードに、防災・減災、事故防止などの危機管理のための実践力と政策立案能力を身につけます。カリキュラムの特徴は、法学、政治学、経済学、経営学、心理学、社会学、工学、情報学、理学、社会医学など、さまざまな学問分野による教育を展開。社会安全学を支える幅広い教養と専門知識について、学際的・複合的に学べる点にあります。また、1年次から少人数での演習科目や多彩な実習科目を学びます。社会安全体験実習をはじめとする豊富な実習や調査、シミュレーションなど、学内はもちろん学外でも主体的に学ぶ実践重視の教育が用意されています。「安全・安心」をキーワードに誰もが輝ける社会を創造します関西大学社会安全学部安全マネジメント学科学際系統