君はどの大学を選ぶべきか[電子版]2024年度版

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154人文科学系統〜文、人文、人間、教養学部など〜近年、教養教育“リベラル・アーツ”の重要性が再認識されています。この系統はその中枢に位置し、「人間とは何か」をテーマに、私たち人間の存在意義を問う普遍的な分野について多角的な視野から学んでいきます。●人文科学系統を代表する文学部人文科学系統の筆頭として挙げられるのが文学部です。古く伝統ある学部で、文化、芸術、歴史、環境など、人間に関わる多様な学問領域をカバーする複数の学科・専攻を設置しています。ここでは、「文学」「歴史学」「哲学」「心理学」の4つの代表的な分野について説明します。「文学」分野では、日本文学(国文学)や英文学、フランス文学、中国文学、ドイツ文学、ロシア文学など、地域や言語別に学びます。小説や詩歌、戯曲などを題材に、表現や文法を研究する言語学的なアプローチが特色です。このほか、作品の時代背景や作者の心的模様にも触れる歴史学、心理学、社会学に通ずる周辺領域の研究にも焦点を当てています。また、最近では、英米文学科」→「英語英米文学科」というように名称を変更し、語学に力を入れる学科も多いほか、日本文学科などでは、外国人に日本語を教える日本語教員の養成課程が人気を集めています。「歴史学」を学べるのは歴史学科や考古学専攻などですが、最近では、独立していた地理の分野と融合させた史学地理学科などもあります。各時代の文書や日記、絵画などの資料を通して、歴史という大きな流れに沿う人間の営みや文化を研究していきます。遺跡や博物館へ足を運ぶ学外でのワークショップも盛んに行われています。人文科学の生みの親ともいうべき「哲学」は、哲学、倫理学、美学、宗教学などに細分化されます。哲学では、東洋・西洋の哲学を追究します。一方、倫理学はその哲学を現実社会に発展させ「いPerfectGuide心に伝えたいことが生まれたとき最も身近にあるのは〈言葉〉です。言葉〉は人生や社会を変えることもあります。言葉〉に改めてまなざしを向けるのが文学です。二松学舎大学文学部は、〈言葉〉にひそむ力を引き出し、みずからの可能性を広げ、他者に伝える知恵を学ぶ場です。二松学舎大学の始まりは、日本が西洋文明に広く染まった明治初期に「東洋の文化を忘れてはいけない」と創られた小さな漢学塾です。活発なゼミナール合宿や勉強会など、教員と学生の対話、学生の主体的な学びを尊重する姿勢は140年以上続く伝統です。開設7年目になる都市文化デザイン学科では現代的なメディアの映像言語等も、22年度開設の歴史文化学科では、東洋史と西洋史の双方を研究します。日本文学・中国文学を起点とした〈言葉〉をめぐる研究は、建学の精神を実践しつつ拡充してきました。新型コロナウイルス等の影響により価値観が世界規模で変化する中、社会の動向を確実に見通すことはできません。そのような今だからこそ、人と人をつなぐ〈言葉〉の重要性は高まります。私たちは〈言葉〉を糧として、また武器として世界に対峙しようとする真摯な若者たちと共に学んでゆきます。〈言葉〉をとおして、他者と世界への通路をひらく二松学舎大学文学部文学部長瀧田浩教授人文科学系統


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