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138明治、青山学院、立教、中央、法政)の中で、12年から22年のうち、8年で実就職率(就職者数÷〈卒業者数-大学院進学者数〉×100で算出)がトップでした。大学のサポートがこういった就職率に反映されるのです。就職状況で人気学部も様変わり近年、好調な大学生の就職状況が続いていましたが、ここにきてブレーキがかかっています。23年春に卒業を予定している大学生の22年12月1日時点での就職内定率は昨年同時期より1.4ポイント増の84.4%でした。2011年から毎年上昇を続けてきましたが、19年に1.7ポイント減、20年にはコロナ禍の影響もあり、さらに4.9ポイント減りました。ここ2年はやや回復したものの、コロナ禍に加え、円安等による物価上昇もあり経済・雇用状況が依然厳しい状態にあると見られます。これを受け、受験生たちの志望校選びも変わってくると予想されます。大学通信では毎年、全国の2000進学校の進路指導教諭にアンケート調査を実施しています。昨年は624校から回答がありました。表6は、その中で「生徒に人気のある大学」について聞いた結果です。トップは「自分のしたい勉強ができる大学」で77.6%、次いで「知名度が高い大学」57.7%、「社会的評価・イメージが良い大学」56.3%、「資格が取得できる大学」53.8%、「就職に有利な大学」52.9%、「家から通える大学」46.8%の順でした。「資格が取得できる大学」と「就職に有利な大学」はどちらも前年より順位を上げており、コロナ禍の影響は徐々に薄まってきているものの、ロシアのウクライナ侵攻による世界的な物価上昇など世界経済の悪化もあり、就職状況への不安が高まっていると見られます。また、「家から通える大学」が昨年2位→6位(10.6ポイント減)に大きく後退しました。コロナ禍の影響が薄まっているのが感じられます。しかし、コロナ禍以前まで人気が高まっていた「留学制度の充実・国際交流の活発な大学」は年々減少を続けています。海外渡航まではまだ慎重になっていることや、留学ができないことから関心が薄れていると見られます。表7は、生徒に人気のある学部・学科系統を聞いた結果です。1位は4年連続で情報系(63.8%)です。近年は情報技術の発達が著しく、エンジニアやデータサイエンティストなど就職でも大きな需要が見込まれることから人気を集め、今年も高い人https://www.univpress.co.jp/表6生徒に人気のある大学はどのような大学でしょうか?(複数回答可)77.6%53.8%57.7%知名度が高い大学56.3%社会的評価・イメージが良い大学自分のしたい勉強ができる大学資格が取得できる大学52.9%就職に有利な大学46.8%家から通える大学41.7%研究施設が充実している大学26.3%学費の優待や奨学金制度の充実している大学25.5%交通の便が良い大学24.0%キャンパスの雰囲気が良い大学23.9%留学制度の充実・国際交流の活発な大学理系の志願者では近年、AI、IoTなど情報化社会の急速な発展に伴い、コンピューター技術や情報技術、情報解析といったデータサイエンス系の人気が高まり、全国の国公立大・私立大で新設が相次いでいます。また、農・水産学系はかつては不人気でしたが、近年、食料問題・環境問題への意識が高まり、この系統の学びが不可欠な社会状況になっていることから、22年ごろから人気が高くなってきています。理系学部の動向2023入試TOPICS05