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133気は高いのですが、難関大を中心に後期の縮小や廃止が進んでいるため、出願したくてもできない状況にあったからです。さらに、15年からは理科の受験科目数や学ぶ範囲が広がるなど、難化したことも影響しています。しかし19年に平均点のアップなどにより8年ぶりに志願者が増加すると、22年には共通テストの平均点が大きく下がったにも関わらず増加しました。これは、平均点ダウンによって1次試験のボーダーラインが下がることを合否判定システムなどで確認し、逆に諦めずに2次試験で勝負するという、冷静な判断をした受験生が多かったことが理由と見られています。背景には高校の現場での適切な進路指導があり、平均点の上下がそのまま志願者数に反映されるわけではなくなってきています。一方、私立大はセンター試験の平均点に関係なく、近年、志願者が増え続けていました。これは、国立大からの志望変更に加え、入試方式の多様化や受験料割引、ネット出願の普及などにより、出願しやすくなったためです。ところが、16年から大大学受験入門講座表3センター試験および大学入学共通テスト志願者数の推移年度1990(平成2)年1991(平成3)年1992(平成4)年1993(平成5)年1994(平成6)年1995(平成7)年1996(平成8)年1997(平成9)年1998(平成10)年1999(平成11)年2000(平成12)年2001(平成13)年2002(平成14)年2003(平成15)年2004(平成16)年2005(平成17)年2006(平成18)年2007(平成19)年2008(平成20)年2009(平成21)年2010(平成22)年2011(平成23)年2012(平成24)年2013(平成25)年2014(平成26)年2015(平成27)年2016(平成28)年2017(平成29)年2018(平成30)年2019(平成31)年2020(令和2)年2021(令和3)年2022(令和4)年2023(令和5)年志願者数(前年度比)国立大(校数)公立大(校数)私立大(校数)短大(校数)430,542人(+35,034)455,855人(+25,313)472,098人(+16,243)512,712人(+40,644)531,177人(+18,465)557,400人(+26,223)574,115人(+16,715)599,962人(+25,847)597,271人(-2,691)580,064人(-17,207)581,958人(+1,894)590,892人(+8,934)602,089人(+11,198)602,887人(+797)587,350人(-15,537)569,950人(-17,400)551,382人(-18,568)553,352人(+1,970)543,385人(-9,967)543,981人(+596)553,368人(+9,387)558,984人(+5,616)555,537人(-3,447)573,344人(+17,807)560,672人(-12,672)559,132人(-1,540)563,768人(+4,636)575,967人(+12,199)582,671人(+6,704)576,830人(-5,841)557,699人(-19,131)535,245人(-22,454)530,367人(-4,878)512,581人(-17,786)95959595959595959595959595938383828382828282828282828282828282828282373939414648525357616672737473727274737475787981828484868990919193941621325673104122152180217242266311351387408440450466487494503513520521523527526526531533533533535--------------97112133148156154160166161157158160157154151149152155148151