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大学改革最前線南山大学「人間の尊厳のために」を教育モットーとして掲げる南山大学は、中部地区を含む西日本で唯一のカトリック総合大学です。南山大学のビジョン・キーフレーズ「個の力を、世界の力に。」には、人間の尊厳と多様性の確保、そして共生・協働の精神が示されています。このビジョンのもと、周囲の人々と協調しながら目の前の課題に挑み、解決していける人材、豊かな国際力と専門性を併せ持つ人材を育てています。1年を4回に分けて授業を行うクォーター制を導入しています。そのため、海外の大学において6月からスタートするサマーコースなどの短期留学プログラムへの参加や、サービス・ラーニングなどの自主的な学修の選択肢が広がるなどのメリットがあります。また、短期間で集中的に学ぶため、学修効果の向上が期待できます。南山大学は創立以来、国際教育に力を注いでいます。全学部・全学科の学生が受講できる「国際科目群」は、南山大学独自の教育プログラムです。幅広い分野を網羅する約70科目の授業がすべて外国語で受けられます。留学しなくても海外の大学さながらの授業を受講できるのが魅力です。外国語で専門科目の授業を受けるだけでなく、討論や発表もすべて外国語で行うことで、高い外国語運用能力を養うとともに、外国語で自分の考えを伝える主体性とスキルを身につけます。南山大学には、年間およそ450人の外国人留学生が訪れます。授業やクラブ活動を通じて、普段の学生生活の中で国際力を身につけることができます。また、すべての学生の多様なニーズに対応できるように、キャンパス内には多数の国際交流の機会を提供しています。■ワールドプラザ/学内にいながら英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語などの外国語で会話を楽しみ、外国語運用能力を磨くことができる“外国語だけ”のコミュニケーション空間です。■ジャパンプラザ/外国人留学生の日本語練習のために設けられた“日本語だけ”の交流施設です。ここでは誰でも気軽に各国からの留学生と日本語で交流できるとともに、“日本語を教える”ことの面白さや難しさも体験することができます。■国際学生宿舎/キッチンやダイニングルームをシェアしながら外国人留学生と共同生活ができる宿舎です。日常生活の中で互いの文化や習慣の違いを理解し、助け合いながら、国境を超えた友情を育むことができます。また、ミーティングや各種イベントなどで楽しみながら意義のある学生生活を過ごすことができます。2022年4月に新たな宿舎が開寮しました。■多文化交流ラウンジ/すべての南山大生が自由に多文化交流を体験できるスペースです。外国人留学生による国紹介など気軽に参加できるものから、トークセッションなどアカデミックなものまでさまざまなイベントが開催されます。また、学生スタッフ(南山インターナショナル・アンバサダー)として、イベントの企画・立案などに携わることもできます。国際性豊かな学びを、世界を目指す君に。クォーター制(4学期制)外国語で行われる授業国際科目群キャンパス内での国際交流の機会が豊富