>> P.74
大学改革最前線中京大学現在、さまざまな場面でAI(人工知能)が深く浸透し、私達の生活や社会全体が大きく変わろうとしています。このような社会で、将来、研究開発や製造の現場で活躍するためには、機械工学や電子工学のような基盤技術に、最新の情報技術を融合させる力と、広範な技術分野に柔軟に対応するための応用力を身につけることが大切です。そこで、中京大学工学部では、すべての学科においてAIやデータサイエンスに関わる最新の技術を学ぶ科目を配置。1・2年次は、数学や物理などの基礎科目や各専門分野の工学基礎をしっかり身につけるための、実験・演習系のカリキュラムを用意しています。更に、プロジェクト型の演習や早期の研究室配属を設定しており、実践的な技術修得ができることが特色となっています。また、トヨタ自動車などの一般企業や研究機関と連携した研究プロジェクトを実施しています。中京大学工学部では、技術を複合化し、より高度な技術へとつなげる力を獲得するため、大学院への進学を推奨しています。学部4年、研究科2年の6年間で一貫して展開する教育体制を確立することで、学部での研究を納得がいくまで深められることに加え、企業との共同研究を通して、エンジニア、社会人としての素養の獲得を図っています。これらによって、産業技術が成熟期を迎えた社会で求められる専門知識と技術を兼ね備えた人材を育成していきます。工学研究の歴史と実績を持つ中京大学工学部は、名古屋キャンパスと豊田キャンパスの両キャンパスに高度な研究を支える工学施設が充実しています。外部の電波を遮断し、内部の電波は外に漏れない、電波実験が可能な『電波暗室』や、絶縁体に高電圧を流すことで沿面放電を行い、絶縁体の劣化に関する実験を行うことができる『沿面放電実験装置』など、東海地区私大有数の実験施設を誇ります。これらの施設で外部研究機関や企業との連携が積極的に行われ、最先端の研究に集中できる環境が整っています。ものづくりのベースとなる「メカトロニクス」、機械工学とITが結びついた「ロボティクス」、人間情報やAI、制御理論を学ぶ「知能システム」の3つの履修モデルを設定しています。機械工学や情報工学の基礎となる科目の他、実験・演習科目も充実。また、実際の設計・加工・組立作業を伴う体験型授業やプロジェクト研究を通じて、「ものづくり」の現場で即戦力として活躍できる、高度な能力を持ったエンジニアを育成します。世界に挑戦する工学部確かな基礎力に基づく実践力を獲得電波暗室/無線LANや携帯電話の通信品質向上などを目的とした実験や、電波の品質劣化修正のための電波実験に使用されます。AI時代に対応した実践力を養う工学部の学び東海地区私大有数の研究施設を誇る機械システム工学科