>> P.64
大学改革最前線東洋大学東洋大学は、創立者・井上円了の志を受け継ぎ、学問の成果を広く社会に還元するため、生涯教育や社会貢献活動に力を注ぎ、他者のために自己を磨く“心”を大切にしています。これはSDGsの根本理念とも通じるもので2021年6月には「学校法人東洋大学SDGs行動憲章」を定めました。SDGsに焦点を当てた教育研究を推進するとともに、学生や学生団体を対象とした「SDGsアンバサダー制度」を創設するなど、大学を挙げて多面的な取り組みを展開しています。DX推進も重要な戦略に位置付けられており、東洋大学の取り組みが文部科学省の「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」に採択されました。取り組みの中心となるのが、入学から卒業までの教育情報を統合し、AI解析結果による最適活用を行う「東洋大学公式アプリ」です。学生の学びの羅針盤となるこのアプリを通じて、将来の目標に合わせた履修計画、成果の振り返り、成長の可視化、学生同士の交流が可能となります。2022年4月から運用を開始し、学生の主体的な学びを支えるとともに、教育の質を高めています。●赤羽台キャンパスが「情報」「福祉」「スポーツ科学」「デザイン」の拠点に東京・北区にある赤羽台キャンパスは2017年に開設され、東洋大学の中では最も新しいキャンパスです。学部の校舎や国際交流宿舎などが順次整備されてきましたが、2023年1月、体育館・図書館棟である「HELSPOHUB-3」が完成しました。また4月にはこれまでの情報連携学部に加え、福祉社会デザイン学部(社会福祉学科・子ども支援学科・人間環境デザイン学科)と健康スポーツ科学部(健康スポーツ科学科・栄養科学科)が誕生。地域との連携を図りながら、さらなる社会課題の解決を目指します。●朝霞キャンパスは「いのちと食」のキャンパスへ埼玉県朝霞市にある朝霞キャンパスは、これからの新しい生活様式を踏まえた教育研究に関する施設設備を充実させ、生命(いのち)と食に関する総合的な教育研究拠点へと進化します。現在別のキャンパスにある生命科学部(生命科学科、生体医工学科※、生物資源学科※)を2024年に朝霞キャンパスに集約します。いのちのあり方を思索する哲学と倫理を基盤に俯瞰的な視野を養い、生命科学の各領域についての深い専門知識を修得。いのちと健康の分野の学びがこのキャンパスに集まることで学内連携が可能となり、学生個々の興味関心の広がりをバックアップすることができます。医療や食糧、環境問題といった地球規模の課題の解決、そして持続可能性の実現に貢献する人材を育成していきます。また同じく、食環境科学部(食環境科学科、フードデータサイエンス学科※、健康栄養学科)も朝霞キャンパスに集約します。食に関わるあらゆる分野を網羅的にカバーする「食環境科学」について、総合的な教育赤羽台キャンパスHELSPOHUB-3アリーナ地球社会の未来に貢献する人材を育成学部学科・キャンパス再編が進行中
| < 
| 
> | 
>>
