君はどの大学を選ぶべきか[電子版]2024年度版

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大学改革最前線芝浦工業大学近年、産業構造の変化や社会の複雑化により、社会の諸問題を解決するためには複数の分野の専門知識が必要となってきました。そこで芝浦工業大学工学部は「学科制」から「課程制」に移行。分野融合型の教育研究を展開しやすい体制へ改組します。さらに研究室への早期所属制度も導入。研究を主軸とした実践型教育を展開することで、現代社会が抱える様々な課題を発見し、そして解決することができる、イノベーションの推進役となれる人材を育てていきます。課程制工学部では、主専攻の学びに主軸を置きつつも、自らのニーズに合わせて他分野の知識も体系的に学べる自由度の高いカリキュラムを導入します。分野融合カリキュラムの骨幹となるのは「分野別科目群」という仕組み。これは各コースが提供する多様な専門分野を、「AI」や「ロボット工学」などの特定のテーマでグルーピングしたもので、他の分野を学びたい学生がニーズに合わせて自由に履修することができます。分野別科目群を活用すれば、当該分野の体系的な知識を効率よく習得できます。また条件を満たせば副コースの修了認定を受けることもできます。自らの専門性に加え、他分野の知識も有していることを示すことができれば、就職活動などでも有利です。課程制工学部では、研究室への所属を従来の4年生から3年生に早めました。これにより2年間をかけてじっくり卒業研究に取り組むことができます。早くから研究を行えるメリットは時間の余裕だけではありません。授業と並行して研究に取り組むことで、授業で学んでいることがどのように研究に役立つのか実感できるため、日々の学びのモチベーションが向上します。また早めに研究テーマが定まれば、取り組みたいテーマから逆算して必要な科目をピンポイントで履修することができ、目的に沿って効率的に学修を進めることもできます。さらに副コース認定制度と合わせれば他分野の学びも研究に生かすことが可能です。複数の分野の知見を取り入れた研究を推進できればイノベーション創出につなげることもできるでしょう。希望に合わせて他分野の研究室に一定期間“学内留学”ができる制度も設けられています。全てのステークホルダーが誇りに思える、真のグローバル理工系大学を目指す2024年度から工学部が学科制を廃止し、課程・コース制へ幅広い学びを具現化する分野別科目群と副コース認定制度卒業研究は2年間


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