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大学改革最前線國學院大學観光まちづくり学部観光まちづくり学科は、地域を主体とした観光と交流の在り方を追求し、地域側の視点に立ち、地域の魅力を発見・発信することのできる人材を育成します。地元の人には日常である景色や行事、ライフスタイルのほか、自然災害などのリスクマネジメントにも着目し、地域の魅力を探り、地域が抱える課題を解決しながら、地域経済を活性化させる“観光まちづくり”の手法を実践的に学んでいきます。カリキュラムには「社会」「資源」「政策・計画」「交流・産業」の4つに分類された展開科目があり、「社会」では社会の構造及び社会意識の実態や課題を、「資源」では歴史・文化・自然など地域固有の資源の在り方と保全管理を、「政策・計画」では地域の空間構造を踏まえた将来像の構想や具体的政策及び計画の在り方を、「交流・産業」では地域内外の交流の在り方と関連産業がもたらす経済効果を学び、地域の課題解決にアプローチします。また、幅広く多角的な視野を養うために、少人数クラス制の演習科目を設定し、グループワークやフィールドワークを必修としています。チームで学ぶことにより、自分の意見や提案を他者に伝える発信力や、議論や行動を共にする協働力、複雑な課題に向き合う複眼的思考力などのスキルを身に付けます。想定される進路は、公共から地域を支える公務員・学芸員のほか、地域に根差した事業を担う観光協会・NPOや、観光の専門性を生かす宿泊業・旅行業、経済活動で地域と世界をつなぐマスコミや企業など。幅広い分野での活躍が期待されます。國學院大學では、2016年から学生が“自ら動きたくなる就職活動”を目指し、キャリアサポート改革を実施。リアルな体験を重視した、他にはない独自のキャリアサポートを行っています。例えばキャリアサポート課では、職員が各業界のトップ企業をピックアップして各社を訪問し、徹底的に分析。さらに企業との接点を増やすことで学生の満足度向上に取り組んでいます。キャリアサポート施設としてキャリアサポート課、たまプラーザ事務課、教職センター、神道研修事務課の4つの拠点があり、一般企業から公務員、教職・保育士、神職まで、希望する進路に応じて学生のサポートを行っています。キャリア支援をサポートするのは、専門知識を持つ職員やキャリアアドバイザーのほか、就職活動を終えた学生も「内定者アドバイザー」として相談に乗ります。一般企業をめざす学生向けに、毎年10〜11月にほぼ毎日開催するのが「企業セミナー」です。國學院大學の学生限定で、人気の優良企業を中心として人事担当者を学内に招いて実施しています。このほか、実際の採用担当者が直接面接指導する実践型トレーニングの「模擬面接指導会」や「OBOG・内定者アドバイス会」「業界別体験イベント」「マナー・メイク講座」など、学生が企業のリアルな姿に触れることのできるイベントや就職活動での悩みを解決するイベントを数多く展開しています。プログラムが細分化され、職員の担当が業界別に分かれていることも特長です。また、教職支援も充実しています。渋谷キャンパスで日本の歴史と文化、伝統を受け継ぎ世界に発信できる真のグローバル人材を育成2022年開設観光まちづくり学部観光まちづくり学科一人ひとりの希望に沿った独自のキャリア支援