>> P.46
青山学院大学大学改革最前線青山学院は、創設から145年以上にわたりキリスト教信仰にもとづく教育を継承し、「地の塩、世の光」をスクール・モットーとして、国際教育を展開してきました。2021年4月には理工学部物理・数理学科を改組して物理科学科と数理サイエンス学科を設置し、2022年4月には法学部にヒューマンライツ学科を開設。今後も、教育研究の高度化と世界に開かれた大学づくりに向けて、先駆的な取り組みを行っていきます。文部科学省が高大接続改革を進める中、青山学院大学では、2021年度から入学者選抜を大きく改革しました。最も募集人数の多い「一般選抜(個別学部日程)」では、独自問題と大学入学共通テストを併用します(一部の学部・学科・方式を除く)。個別学部日程では、記述・論述式の問題や総合問題を充実させ、大学で求められる力を多面的に評価します。改革の背景にあるのは、1996年に青山学院大学が明文化した「地球規模の視野にもとづく正しい認識を持って、自ら問題を発見し解決する知恵と力を持つ人材を育成する」という理念です。知識・技能だけでなく、思考力・判断力・表現力(新学習指導要領が目指す3つの力)を重視する高大接続改革の流れは、この理念とも合致しています。独自問題は、各学部・学科のアドミッションポリシーに沿って作題され、受験生が各学部・学科の特色を理解し、将来をイメージした上で試験に臨める内容となっていることも特徴です。2023年度からは、「大学入学共通テスト利用入学者選抜」で、利用科目数を4〜6科目に増やした「新規科目型」を複数の学部・学科で導入します。従来の3科目型に加え、文学部史学科では6科目型、法学部では5科目型、総合文化政策学部、社会情報学部、コミュニティ人間科学部では4科目型および5科目型を新たに実施します。「一般選抜(全学部日程)」は、大学入学共通テストを利用せず、マークシート方式の独自問題で評価します。このような選抜を経て入学した新入生のために、知識・教養・能力・技能を磨き、思考を深める多彩な学びを用意しています。その代表的なプログラムが、青山学院大学のリベラルアーツ教育の柱となる独自の全学共通教育システム「青山スタンダード」。どの学部・学科を卒業したかに関わらず、複雑な現代社会で活躍できるよう、青学生としてふさわしい一定水準の教養・技能を身につけます。新入生の学びの第一歩をサポートする「ウェルカム・入学後に求められる力を多面的に評価する大規模な入試改革を推進すべての人と社会のために未来を拓くサーバント・リーダーへ自ら考え、主体的に学ぶ学生をさらに伸ばす独自のリベラルアーツ教育大規模入試改革によって学びに向かう力を多面的に評価