君はどの大学を選ぶべきか[電子版] 2023年度版

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141大学受験入門講座%)が来ていることにも表れています。2位は看護、3位は医療技術系、4位は経済系です。昨年と比べると、就職に強い理系や看護、医療技術、薬、医といった資格系の学部が上位にいるのと対照的に、表6と同じく国際系は順位を下げています。大学入試改革後の入試対策は21年度入試から、大学入試が大きく変わりました。センター試験に代わる共通テストはその大きな柱です。従来の試験があまりにも知識、技能に偏り、日本の子どもたちは、他の国の子どもたちに比べて、答えが一つの問題には強いが、答えがない、あるいは複数ある問題には弱いといわれています。グローバル化やIoTなど技術の進歩が著しい中、これからは、より柔軟で多様な能力が求められていくのは間違いありません。こうした人材の養成をにらみ、「思考力・判断力・表現力」を養成する教育に変えていくため、入試改革が実施されることになったわけです。しかし、紆余曲折の末、21年の大学入学共通テストはこれまでのセンター試験とあまり変わらないものになりました。たとえば、数学と国語では「思考力・判断力・表現力」を問うべく、マークシート方式の試験だけではなく、記述式の試験が課される予定でした。また、英語の試験では、英語の4技能(読む、聞く、書く、話す)を重視し、これまでの「読む」「聞く」だけの試験に加えて、新たに「書く」「話す」の2技能を英検やTOEFL、TEAPなど、英語の外部試験の成績を活用して判定することになっていました。しかし記述式の試験は、数十万人の答案を短期間で正確・公平に採点できる体制を作ることが困難であったため、英語外部試験は地域や経済状況による受験機会の公平が担保できないことなどから、いずれも見送られることになりました。また一般入試、推薦入試、AO入試は「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」にそれぞれ名称が変わりました。学校推薦型選抜・総合型選抜は学力もしっかり問うものになり、逆に一般選抜は、従来の学力試験の成績だけで合否が決まっていた方式に加え、高校時代の活動歴なども合否の判断に使う多面的な選抜が行われる可能性があります。英語の外部試験や記述式の試験導入は見送られましたが、こうした能力はこれからの時代を生きるのに不可欠なものです。英語の4技能をしっかりと身につけ、国語力をアップすることはとても大事なことです。多面的評価になる大学入試に対応するには、高校時代に部活動や学校行事にも積極的に取り組むことが求められます。勉強だけしていればいい、部活動さえしておけばいい、などという考えは捨てたほうがいいでしょう。学校生活の中で、何事にも主体的に取り組むなど、新たな入試への対策をしていくことが大切です。表7生徒に人気がある学部・学科系統はどこでしょうか?(複数回答可)30.2%●経済系55.9%情報系51.0%看護40.6%医療技術系(理学療法士など)29.2%●工学系26.2%●経営系26.1%●薬19.8%●心理系19.0%●医16.1%●国際系12.6%●商学系


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