君はどの大学を選ぶべきか[電子版] 2023年度版

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134から大規模大学を中心に入学募集定員を超える割合が厳しく制限されることで合格者が減っているため、その分、定員割れ校数が減ってきましたが21年は増加に転じています。大学選びの傾向について触れておきましょう。ここ数年の傾向のひとつが、「安全志向」です。リーマン・ショック以降景気は回復していますが、それでも大学進学にかかる経費削減は大きな課題です。なるべく安上がりに大学に進学してほしいと考える保護者が多いのです。その結果が国公立大人気の高さに表れています。近年は確実に合格できる大学を目指す「安全志向」、浪人を避ける「現役志向」、自宅から大学に通う「地元志向」が高まっています。コロナ禍で景気が後退すると、この傾向はより強まると見られます。大学の二極化進み、志望校選びが難しい時代へここ数年、私立大の志願者は増加傾向でしたが、近年は大幅減。志願者が集まる大学と集まらない大学で、「大学の二極化」が進んでいます。大学はやがて、「入試を実施しても全員合格に近いため、試験を実施する意味があまりない大学」と、厳しい入試が展開される難関大学」との二極に分かれていくということです。このような状況になってきますと、志望校選びが難しくなります。学力を測る尺度である偏差値が、全入の大学では役に立たなくなります。4割以上の私立大で定員割れが起きているわけですから、進学しようと思えばどこかの大学に進学することが可能です。それが進みたい大学であれば、言うことないわけですが、なかなかそうはうまくいきません。難関大の入試は厳しいままだからです。大学の選び方は大きく分けて3通りあります。ひとつは大学で学びたいことが決まっていて、それを実現できる大学を選ぶという方法です。その分野で学べば、大学卒業後の進路まで考える余裕があり、目標が早く定まります。もっともオーソドックスな大学選びの方法です。一方、行きたい大学が決まっている場合もあります。どうしても○○大学に行きたい場合は、学力と相談しながら、その大学で自分が学びたい分野を探し、受験する学部を決めていくことになります。特に文系でよく見られる方法です。最後は前記のどちらでもないという時の選び方です。これは様々な視点から選んでいくことになります。この場合、学力で合格できそうな大学を選びがちですが、これはあまり感心しません。その前に自分なりに絞っていくことが必要です。多くの受験生は、高校で既に文系か理系かは選んでいるはずです。さらに、自分に向くかどうかもそれぞれの学部で何を学ぶかを知れば(本書155ページからの「大学・学部・学科選び入門」参照)、わかってくるでしょう。大学選びについても、自宅を離れて進学していいかどうか、親と相談して決めれば絞ることができます。また、学部によって学費の差もあります。139ページの表5・学部系統別の平均の学費を参考にしてください。ぼんやりとでもいいから、進学したい学部、大学を決めていくことが大切です。入試に大きな影響を与える大学入学共通テストここからは、現行の制度における入試状況について、大学入学試験の現況から見ていきましょう。国公立大の一般選抜は大学入学共通テスト(以下共通テスト)の結果が不可欠です。22年の共通テストには53万367人が志願しました(表3参照)。昨年の志願者数と比べて4878人(0.9%)減少しました。昨年の共通テストの平均点が高かったことから今年は平均点は下がると思われていましたが、文系・理系ともに予想以上に大きく平均点がダウンしました。これまで、センター試験では、平均点がアップすると、国公立大の志願者が増え私立大の志願者が減り、逆に平均点がダウンすると、受験生は弱気になって国公立大志願者が減り、私立大志願者が増える傾向にありました。https://www.univpress.co.jp/16年度入試から、文部科学省が大規模大学の入学定員に対する入学者の超過率を厳格化させているため、私立大では合格者の絞り込みが進んで難化を続けてきましたが20年度、21年度入試では志願者が減少し緩和されています。22年度入試では、大学入学共通テストの大幅な平均点ダウンを受け、国公立大志望者が私立大への出願を増やすことなどにより志願者は前年並み。ただし近年は私立大の後期入試の倍率が下がっているため、後期試験にはチャンスがあります。私立大入試2022入試TOPICS02


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