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工学院大学大学改革最前線1887(明治20)年に開設された工学院大学の前身である工手学校の建学の理念は「工手」、すなわち当時の最先端である「モノづくりのエンジニア・リーダー」を育成することでした。その伝統は130年を超える歴史を通じて受け継がれ、「工業の発展に伴う社会・産業界のニーズ」と「最先端の技術研究という学問分野の発展」をつなぐ専門技術者を養成し、今日までに10万人を超える〝モノづくりのプロ〟を社会に輩出しています。そして、超スマート社会「Society5.0」の到来を迎えつつある現在、工学院大学ではモノづくりのみならず、情報やサービスを運用する力も備えた「21世紀型のエンジニア」の育成を全学挙げて行っています。多数の求人が集まる工学院大学への社会からの信頼は厚く、21年3月卒業生の求人企業数は1万3606社。毎年多くの学生が、上場企業をはじめモノづくりをリードする創造力ある企業に就職しています。工学院大学独自の「キャリア支援プログラム」は1年次からスタート。入学時から「キャリアデザインノート」を活用し、自己分析を行い目標や成長を可視化するとともに、希望する学生は「ロジカルライティング」の授業において論理的な思考と表現力を養います。学生の社会人基礎力を向上させるキーワードが「実体験」です。工学院大学では大学の使命である「教育」活動はもちろんのこと、「研究」や「社会貢献」活動など、学生が関わるあらゆる活動を成長の機会と捉え、「キャリア形成支援」「学生活動支援」「学部学科・専攻・研究室」「就職支援」の連携により、学生が実践を通して人間的成長を図れるよう、多角的・体系的な人材育成を行っています(左図参照)。また、就職支援センタースタッフやキャリアカウンセラー、臨床心理士が年間を通じて徹底的な個別指導を実施。こうした取り組みにより、2020年度の就職内定率は95.1%と極めて高い実績を誇っています。学内の各セクションが連携キャリア形成・就職支援研究の先にある未来のカタチ幅広い働き方に対応できるキャリア教育や充実した就職支援学生実社会で活かせる専門分野における知識・技術の修得実践を通した人間的な成長(=社会人基礎力の向上)就職支援センターインターンシップやキャリア・就職関連プログラムの提供、個人面談などを通して大学生活で得た学生の知識や技術、資質や特性を就職へとつなげます。学生センター学生プロジェクトや科学教室、クラブ・サークル活動など、学生が主体となって活動する機会を支援。実体験を通した学生の成長を促します。キャリアデザインセンターインターンシップやキャリア関連科目の検証と分析を行い、それらを研究力や就職力につなげ、学生たちが専門性十αの能力を身につけるための新たな教育カリキュラムの検討を行います。教員・研究室教員による最先端の研究をもとに教育を行います。専門分野における基礎的なカ、高度な知識や技術を習得させるだけでなく、社会人基礎力の向上に資する授業展開や研究室運営を行います。工学院大学のキャリア形成・就職支援