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あります。超高齢社会の先頭を走る日本では、リハビリテーション分野の有資格者が担う役割は拡大しています。就職先は、病院、診療所、リハビリテーションセンターのほか、介護保険制度の導入により、訪問介護での活躍も期待されています。検査系の資格には、臨床検査技師、診療放射線技師、臨床工学技士などがあります。臨床検査技師は、病院で患者の血液検査や心電図検査、尿検査などさまざまな検査を行う専門家です。これらの検査結果に基づいて、医師は診断を下したり、治療の方針を決定したりします。診療放射線技師は、X線や超音波、MRIといった最新の画像診断装置を使って検査をしたり、放射線機器などの管理を行います。また、臨床工学技士は生命を維持する人工呼吸器や透析装置、人工心肺などの操作や保守点検業務などに従事。医学と工学にまたがる知識が求められています。この他、緊急時に医療行為を施す救急救命士の養成課程を設置している大学もあります。医療技術系学部には理系の科目が多く用意されています。また、医学部や看護学部を併設している大学では共同実習も実施しており、チーム医療について学べる環境が整っています。医療技術系統〜保健、保健衛生、医療技術、医療衛生学部など〜専門技術の修得をめざす受験生に人気があるのが医療技術系統です。近年、4年制大学での新学部・学科の開設が増えています。医師や看護師、薬剤師とともに、高度化・複雑化する現代の医療現場を支える医療技術のプロフェッショナルを育成しています。●新時代の医療を支える高度な技術を修得医療技術系統の学部は、国家資格に直結したカリキュラムが特徴です。その内容は、対人ケアが中心のリハビリテーション系と、医療機器を扱う検査系に分けられます。リハビリテーション系の資格には、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士などがあります。理学療法士は、けがや病気、老化などによって身体に障害を抱える人たちの日常生活への復帰を支援します。ひじ・膝の曲げ伸ばしや歩行訓練などの運動療法と、マッサージや電気・光線・温熱などを使う物理療法があり、これらを組み合わせて治療を進めます。作業療法士は身体や精神に障害をもつ人の社会復帰を助ける専門家です。入浴や食事などの日常的な作業のトレーニングや手工芸・陶芸・ゲームなどの趣味や遊びをとおして、心身ともに自立した社会生活を送る力を取り戻し、患者の社会生活能力の回復を助けます。言語聴覚士は、言葉によるコミュニケーションに障害のある人に対し、専門的な検査・訓練・治療を行います。さらに、視能訓練士は、斜視・弱視の訓練・治療や視機能の検査に携わります。この他、打撲やねんざなどの損傷に対して治療を行う柔道整復師や、東洋医学を基に物理療法を行うはり師・きゅう師、外傷や病気などにより手足を失った人に適合した義肢や装具を製作する義肢装具士などの養成課程も172