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短大ではどんな資格が取れるの?!資格は大きく2つに分かれる無試験取得資格卒業と同時に無試験で取得できる資格です。卒業までに所定の専門科目を全て履修し、単位が認定されると資格が与えられます。代表的なものでいえば教員免許状や保育士が挙げられます。もちろん、短大によって設置学科は異なるので、取得できる資格は千差万別です。中学校教諭二種小学校教諭二種幼稚園教諭二種栄養教諭二種養護教諭二種学校図書館司書教諭司書学芸員補社会福祉主事栄養士保育士測量士補など国家試験等の受験資格が得られるもの例えば看護師や歯科衛生士などの、特に医療系の資格に多いのですが、これらの資格は認定を受けた短期大学で規定の単位を取得すれば、卒業後国家試験を受験することができます。看護師歯科衛生士診療放射線技師臨床検査技師理学療法士作業療法士などそのほか、第2級陸上無線技術士、火薬類製造保安責任者など試験の一部が免除されるもの、管理栄養士、2級建築士・木造建築士、インテリアプランナー、電気工事施工管理技士、精神保健福祉士など、実務経験を経て受験資格が得られるものがあります(2級建築士・木造建築士は、学科によっては実務経験不要)。正規のカリキュラム以外に課外講座を開講し、さまざまな資格や検定取得をバックアップしている短大もあります。短大LIFEは多忙でも充実の日々短大生は、ハードなキャンパスライフを送っているのが現実です。2年(3年)という短い修業期間で、実践重視のカリキュラムが組まれているからです。授業は毎日びっしり、また実験・実習の準備が多く、レポートの提出もあります。さらに、資格取得のためには、自主的な学習も必要です。クラブやサークル活動に参加する時間もとれないようですが、将来の目的に向かって勉強している人にとっては、効率的で充実感のある毎日を送ることができます。小規模な短大が多いので、同じ夢を追いかける仲間同士のつながりが強く、ともに資格・検定の勉強に励み、切磋琢磨しているようです。短大生の就職状況短大卒業生の就職状況は悪いのでは、と思われがちですが、右の表のように、就職率は4年制大学卒業生を上回っています。ここ数年、上昇傾向にありましたが、2020年は前年よりも1.3ポイント減少しました。過去3年間の就職率区分2018年3月卒業生2019年3月卒業生2020年3月卒業生大学卒77.1%78.0%77.7%短大卒81.4%81.9%80.6%就職活動サポート(文部科学省学校基本調査より)自己分析やキャリアプラン作成のサポートにはじまり、職種・資格別ガイダンス、SPI(適性検査)対策、面接実習、マナー講座など、各短大でさまざまな就職支援プログラムを実施しています。4年制大学に比べて少人数なこともあり、学生一人ひとりに応対し、丁寧な指導を行う短大がほとんどです。※卒業者数のうち就職者総数の占める比率151