君はどの大学を選ぶべきか[電子版] 2022年度版

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いため、学生の学力低下の一因との指摘があります。そのため、調査書の提出を求めたり、国公立大では共通テストの成績が必要な大学が増えています。16年には東京大が推薦入試を、京都大が推薦・AO入試などで選抜する特色入試を、それぞれ初めて実施して大きな話題になりました。学力試験だけでは計れない、卓越した能力を持つ多様な生徒を獲得するのがねらいです。さらに17年には大阪大が後期日程を廃止して推薦・AO入試を導入して注目を集めました。また東北大では、18年から一般入試の募集人員を減らしてAO入試の募集人員の増員が行われました。私立大だけでなく国立大でも、学校推薦型選抜や総合型選抜の比重が高まってきています。一般選抜は国公立大と私立大では大きく異なります。国立大の入試では、同じ大学で前期と後期2回入試を行うのが一般的です。多くは前期のほうが募集人員が多く、後期は少なくなっています。前期で合格し入学手続きをとると、後期を受験していても合否判定から除外されます。21年で見ますと前期は2月25日から始まり、合格発表は3月10日までに終わります。後期は3月12日から入試が始まります。前期の入学手続き締切日は3月15日です。出願は1月25日〜2月5日までに統一されており、前期の結果を見てから後期に出願することはできません。後期は前期の敗者復活戦の入試になり、最初の出願時には大変な倍率になりますが、実際の受験者数は少なくなることが多く、学部・学科によっては競争率が1倍台のところも出てきます。最後まで諦めないで粘ることが大切です。さらに、最近では東京大をはじめ、後期を廃止する大学も増えています。そうなりますと、その大学を受験するチャンスは1回だけとなるわけです。一方、公立大は国立大と同じ入試システムですが、前後期の他に中期を設けています。これは3月8日から始まる入試で、大学によって中期を実施する大学と実施しない大学があります。国公立大の合否判定は共通テストの成績と、大学で行う独自の2次試験の得点の合計で行われるのが一般的です。しかも共通テストの重みが高い大学、学部のほうが多く、共通テストの出来、不出来が合否を左右する場合が多くなっています。ただ、国立大でも難関大では大学独自の試験の重みのほうが高くなっています。東京大では共通テスト110点満点に対して2次が440点満点の計550点で合否判定します。例えば、東京大・文科Ⅰ類の20年の合格最低点は393.9444点です。英語のリスニング(50点満点)を除いた900点満点のセンター試験の成績を110点に圧縮するため、端数が出てくるわけです。センター試験の問題の配点が2点の場合、これを落とすか正解するかで0.2444点変わりますから、この差で不合格になる場合も出てくるわけです。また、東京大や京都大などの難関大を中心に共通テストの成績で2段階選抜を行うケースがあります。2次試験の受験者を募集人員の5倍などに制限している大学があり、共通テストの成績だけで門前払いにされてしまうことがあります。前述の通り、私立大は同じ大学、同じ学部でも複数回入試が行われており、何度受けてもかまいません。複数の合格校の中から、入学する大学・学部を決められます。私立大では近年、入試の多様化が進みました。受験生を多角的に評価しようという狙いで、数多くの方式が実施されるようになってきています。例えば「地方試験」を実施する大学が多くあります。これは大学所在地と異なる地方に試験場を設け、わざわざ大学まで受験に行かなくてもいいようにするものです。これ以外にも「試験日自由選択制」があります。これは例えば、3日間同じ学部で試験を実施し、他大学との併願のことを考え、都合のよい日に受験すればいいようにしたものです。どうしてもそこに入りたければ、3日間連続して受けてもいい大学もあります。合格発表は1回で、偏差値法を使って判定し、問題の難易で差がつかないように工夫されています。また、共通テストの成績139


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