君はどの大学を選ぶべきか[電子版] 2022年度版

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同志社大学長植木朝子立命館大学長仲谷善雄このページに目を留めてくださった皆さんは、どのような理由で同志社大学の箇所をご覧になっておられるでしょうか。同志社大学という名前を耳にしたことがある、知り合いが通っている、行きたい学部がある、などさまざまな理由があることと思います。本学は1875年に、新島襄という32歳の青年によって設立されました。新島は21歳で幕末の日本から密出国してアメリカに渡ります。息苦しい封建社会に束縛されることに耐えられず、自由と人権を求めての旅立ちでした。留学中、キリスト教徒となった新島は、しだいにひとつの夢を膨らませました。自ら立ち、自ら治め、良心を手腕に運用する人物を養成するキリスト教主義教育を日本でも、という夢です。10年ぶりに帰国した新島は、京都で本学の前身となる同志社英学校を創立しました。同志社とは、「志を同じくする者が創る結社」です。その原点は、もちろん新島の志です。現在、本学は14学部16研究科を有する総合大学に発展を遂げました。科学技術の進歩、価値観の多様化とともに、学問分野も多岐化しています。皆さんが大学を選ぶ理由には、学問分野やキャンパスの環境、就職実績などさまざまな要素があるでしょう。本学の優れた教育プログラムと学生支援体制、京都にある美しいキャンパスは、皆さんの期待に十分応えるものです。特に、本学が教育理念の一つとして掲げる「国際主義」のもと、新島の母校であるアーモスト大学との連携や2017年に始動したEUキャンパスなど、グローバル教育に関する取り組みは、全国トップクラスの実績を有しています。ぜひ同志社大学で、皆さんの「志」を実現してください。教職員一同、全力でサポートします。学びの源泉は、学生が集い、学び合うことにあります。立命館大学には、全国そして世界から3万6千人の個性豊かな学生が集います。キャンパスでの交流を第一に、ICTを取り入れたリアルとバーチャルが融合するキャンパスDX(デジタルトランスフォーメーション)によってアクセシビリティを高め、「誰もが、いつでも、どこでも、学び・学び合える環境」を整えています。立命館は創立120周年の歴史の中で、時代と社会の要請に対応し、世界と日本の平和的・民主的・持続的発展に貢献すべく挑戦を重ねてきました。2024年4月には、映像学部・情報理工学部を大阪いばらきキャンパスへ移転し、デジタル・テクノロジーとアートの融合により、世界、そしてサイバー空間へ開かれたソーシャルコネクティッド・キャンパスを実現します。そして京都・滋賀のキャンパスを含め、大学全体として、今まさに社会が求めている新たな教育、大学の在り方を示したいと考えています。さらに2030年を見据え、「次世代研究大学」として、未だ顕在化していない社会問題にも目を向け、世界の研究拠点との連携・交流による高度な研究と教育に取り組みます。また、ダイバーシティ&インクルージョンを推進し、誰もが住みやすい社会の実現に寄与したいと考えています。これらを通じて既存の価値観を超え、地球規模での持続的発展に、主体的かつ創造力をもって挑戦していく創発性人材を育成していきます。不確実な時代だからこそ、自由な挑戦が未来を切り拓ひらきます。これからも立命館の挑戦にご期待ください。133


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