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考え、ルールを決めて運営、実施するものです。ウィンターフェスティバルも同様に、劇や合唱、コントなど、みんなが楽しめる演目を学生自身が企画・運営します。教員になれば学校行事を運営する立場になりますから、その練習としても良い経験になると思います。―大学で学んだことを生かしながら、教員生活は順調なスタートといったところでしょうか。そんな中でも、何か苦労していることなどがあれば教えてください。神村大学では十分に学んできたつもりですが、実際に教壇に立たないと分からないことも多く、苦労しています。児童は一人ひとり個性がありますので、どうやってその差に対応していくのか。幸いなことに、大学を卒業した今でも岩先生をはじめ先生方のもとで勉強をする機会を頂いています。これからも勉強を続けていく必要があると感じています。―教員採用試験に合格した後も、まだまだ勉強は続いていくということですね。教員採用試験のときはどのように勉強していたのですか?神村私は千葉県の教員採用試験を受験しました。教育学科の閲覧室には各自治体に特化した参考書が置いてありますので、勉強に活用させていただきました。また、千葉県では面接を重視すると聞いていましたので、面接対策講座には積極的に参加しました。キャンパス◆ズームアップ本文282・283ページもご参照ください岩学生たちの様子を見ていると、教養科目については各自で黙々と勉強し、面接や集団討論などについては講座に参加したり学生同士で練習をしたりしています。神村さんが入学時に期待していた通り、友人同士で励まし合いながら頑張っていますね。―今後の目標をお聞かせください。神村教員になったばかりで、分からないことだらけです。まずは経験を積んで、授業も学級経営も安心して任せてもらえるような先生になることが一番の目標です。その上で、岩先生のもとで国語の勉強を続け、千葉県の「魅力ある授業づくりの達人」という制度に認定されることが夢です。岩社会にはいろいろな変化が生じていますが、教育には変えてはいけない部分もあります。卒業生には、状況に応じて対応できる柔軟さと大切なことを守る強さとの両方を合わせもつ人物になるよう期待しています。学習院大学教育学科事務室〒171-8588東京都豊島区目白1-5-1TEL03-5992-1267(直)〈URL〉https://www.univ.gakushuin.ac.jp/人は時に、格言やことわざなどによって自らを奮い立たせたり、悲しみを紛らわせたりすることがあります。このように、言葉には人生を支える力があります。古典、特に論語には良い言葉がたくさんあります。私の著書『いまを生きる論語―大人になるために読んでおきたい古典の教え』は、論語の中から現代に生きる人たちの指標になるような言葉を選び、解説を加えたものです。論語には現在でも指針となるリーダー論や、人間関係の解決方法などを示す言葉が出てきます。進学したり社会に出たりする中で悩んだときにも論語の言葉が支えになると思います。私は以前、中学校の教員をしていました。その時の経験を生かし、難しい表現を避け、学校の話題などを取り入れ、教え子たちに語りかけるような気持ちで執筆しました。幅広い年代の方が親しめるようにしていますので、高校生に勧めたい一冊です。また、先生方にも、授業の参考図書として活用していただけると思います。おススメの1冊!いまを生きる論語―大人になるために読んでおきたい古典の教えさくら社岩淳(著)