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立命館アジア太平洋大学大学改革最前線「自由・平和・ヒューマニズム」「国際相互理解」「アジア太平洋の未来創造」を基本理念として2000年4月に別府市に誕生した立命館アジア太平洋大学(APU)は、開学時から「学生の50%を留学生に、出身国を100カ国・地域以上に、教員の50%を外国人に」という構想を掲げています。他に類を見ない多文化環境の中で学ぶ「真のグローバル大学」の実現を目標に、開学以来、留学生比率50%を維持してきました。現在、在学生の出身国・地域数は約90、これまでに155カ国・地域から学生が集まり、それぞれの国や文化、宗教、政治、価値観の違いを受け入れながら共に暮らし、学んでいます。海外協定大学・機関数は485を数え、全国の大学の中でも、最も多様性に富んだ教育環境となっています。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は、グローバル化する社会にも大きな影響を与えました。人や物の移動が制限され、経済成長率は大きく下がり、戦後最大の危機と言われています。その中で、WHOを中心に世界中がウイルス禍の情報を共有し、各国の中央銀行による連携が株価の暴落を防ぐなど、グローバルな連携と信頼の重要性が高まっています。コロナ禍において、急速なグローバル化やAIの飛躍的な進展などとともに、予測困難な状況への対応力が必要かつ重要であることを再認識させられたと言えます。今後は、答えのない世界でいかに「正しい」問いを立て、解決策を導き出すかという力が一層求められるようになります。そのような時代にグローバルに活躍し、世界を変える人材を育成・輩出することを目的として、APUでは、2021年度入試から総合型選抜「世界を変える人材育成入試(ロジカル・フラワー・チャート入試)」を新たに導入しました。新型コロナウイルス感染症で変わるグローバル化探求型の学びを深める世界を変える人材育成入試「探究」を軸とした入試改革による高大接続の深化へ