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中央大学大学改革最前線1885年の創立以来、「實地應用ノ素ヲ養フ」という建学の精神のもと、伝統の実学教育を継承してきた中央大学。創立130周年にあたる2015年には、その10年間を見据えた中長期事業計画「ChuoVision2025」を策定しました。4つの「Approach」として「教育組織の改編・創設」「キャンパス整備」「グローバル戦略」「スポーツ振興事業」を掲げ、教育研究体制のさらなる向上を図ってきました。この事業の成果として2019年4月、26年ぶりの新学部となる2学部を開設。「国際経営学部」を多摩キャンパスに、「国際情報学部」を市ヶ谷田町キャンパスに設置しました。さらに、2021年4月には理工学部経営システム学科をビジネスデータサイエンス学科へ名称変更。2023年には法学部が文京区の新キャンパスに移転を予定するなど、総合大学としてより一層の魅力向上を目指した改革を展開しています。激変する現代社会の諸課題を読み解いていくには、さまざまな学問分野の基礎を学び、それらを相互につないでいく自由な発想が必要です。そのような発想を持つ人を育てようとするのが、この「学びのパスポートプログラム」です。ここには、社会文化とスポーツ文化の2系統での学びが用意されています。入学時にどちらかの系統を選択し、自らの関心に基づいてオリジナルカリキュラムを作成し、学びをデザインしていきます。2021年4月、理工学部経営システム工学科が「ビジネスデータサイエンス学科」に名称を変更。近年、あらゆる分野でビッグデータの利活用が進んでおり、その流れは今後さらに加速していくと考えられます。そうした中で最も必要とされる人材とは、データ活用に関する理論、すなわち「高度なデータリテラシー」と「実社会の知識と技術」をバランスよく兼ね備えたデータサイエンティストです。名称変更後は、データサイエンティストに求められるスキル獲得を目指し、数学、プログラミングを共通のベーススキルとして徹底的に習得することに加え、ビジネス・産業の知見や管理技術を幅広く身につけるために継続的なPBL(ProblemBasedLearning:問題解決型学習)を実施。ビッグデータ時代へと社会基盤が整う中、高水準の教育・研究環境を提供し、スキルを総合的に実践できる人材を育成します。2021年4月より名称変更ビジネスデータサイエンス学科「世界に存在感のある大学」を目指し総合大学としての魅力向上を追求ビジネス分野品質管理/企業データ分析/マーケティング・リサーチ/生産管理/サプライチェーン・マネジメント/金融工学データサイエンス分野統計学/機械学習/時系列解析/オペレーションズ・リサーチデータエンジニアリング分野情報処理/プログラム言語及び演習/データ解析/データ構造とアルゴリズム/データベース工学/シミュレーションビジネスデータサイエンス学科では、データ活用の分析スキルや技術に加え、経営やマーケティングなど実務的な学びが得られます。ビジネスデータサイエンス学科で学べる3つの分野社会文化系スポーツ文化系哲学文化言語文学歴史社会文学部13専攻を横断的に学べるプログラムを2021年度に新設。幅広い知識を有機的に結びつけ、現代社会の諸課題に挑みます。文学部の新プログラム学びのパスポートプログラム文学部の13専攻を大胆に横断する新プログラムが誕生!